恋愛・結婚

自分に無関心の妻と熟年離婚したけれど…残されたのは家のローンだけ

―[50代になる憂鬱]―
 早期退職者募集が6年ぶりに1万人を超えるなど、過酷さを増す50代。会社からはお荷物扱いされ、妻からは熟年離婚を切り出され……そんな「50代の試練」に直面する先輩たちから、“憂鬱な50代”にならないための生き方を学び取る! 今回は50代で熟年離婚した実例と、離婚110番主宰の澁川良幸氏に熟年離婚の傾向を聞いた。
50代になる憂鬱

熟年離婚した田中一臣さん(仮名・52歳)

娘の独立で家庭内別居から泥沼の熟年離婚へ

「二人で過ごす最後の正月休みは、元日以外顔を合わせることすらありませんでした」  そう吐き捨てるように語るのは結婚34年にして、昨年、熟年離婚した田中一臣さん(仮名・52歳)。2人の娘が独立した後、32歳のときに中古で購入した一軒家に妻と二人で暮らしていた。しかし、同じ家で暮らしながら顔を合わせないとは、どういう状況なのか? 「4年前に長女が独立してから、長女の部屋を妻が使うようになったんです。家にいるときはほとんど籠もりっきりで、ベランダを経由して様子を見にいったら、ものすごい剣幕で追い払われました」  妻がフルタイムで働くようになったのも同時期。唯一、言葉を交わしていた週末の夕飯も、それから別々になった。 「結婚して半年ぐらいから平日の夜は社員食堂で食べていましたが、お昼はお弁当を作ってくれたし、週末の夕飯は用意してくれた。しかし、妻がフルタイムで働くようになってから、土日も仕事で出かけることが増え、弁当も夕飯も何も用意されなくなりました」  フルタイムで働く妻に弁当作りを求めるのは無理だろう。だが、田中さんへの妻の無関心はエスカレートしてゆく。 「ひどい風邪で体調を崩したときもまったく世話をしてくれませんでした。食べるものもなかったので、フラフラになりながらスーパーに行ったときは、本当に情けない気持ちでした」  やがて田中さん夫婦は離婚することに。財産分与で貯金1000万円の半額と自宅を妻に渡し、田中さんには家のローンの支払いだけが残された。  本来は、自宅を妻に渡すなら、残りの住宅ローンは妻が負うのが筋だ。田中さんは、なぜそのへんを曖昧にしてしまったのだろうか。 「裁判すればもう少しフェアな条件になったのかもしれませんが、家庭のストレスで仕事が手につかないし、一刻も早く別れたかったんです。幸い子供が独立していたので、カネの問題で済む話なら、全部向こうの言い分を聞こうとヤケになっていました」  現在は家賃7万円の1DKのアパートで、わびしい独り暮らし。 「この年になるとなかなか新しい相手も見つからない。このまま孤独死するかもしれない…と思うと、時々不安で夜中に目が覚めるんです」  最後に田中さんへ今一番楽しいことは何か聞いてみた。 「仕事終わりに友人とお酒を飲むこと。どんなに遅く帰っても、家には怒る人もいないので」 <田中さんの反省点> 妻の無関心を放置してしまった。もっと話し合えば、ここまで冷え込まなかったかも
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熟年離婚の揉め事は“カネ”
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週刊SPA!12/3・10合併号(11/26発売)

表紙の人/ 岡村隆史

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