恋愛・結婚

婚活ビジネス急拡大の要因。親同士が代理で行う婚活も人気…

―[婚活産業の裏側]―
 晩婚化・少子高齢化の影響や、マッチングアプリの急増で、婚活産業が大きな注目を集めている。巨大ビジネスの躍進の原動力は何か。知られざる業界の裏事情に迫る!
結婚

結婚に対する若者の認識は変わりつつあるようだ(本文と関係ありません)

未婚男女2000万人の超巨大マーケットだった

 婚活といえば、ひと昔前までは一部の「結婚できない人」が利用するサービスというイメージが強かったが、近年ではそうした風潮が大きく変化し、一大産業として急成長を遂げている。20~50代の未婚男女は全国に約1984万人おり(’15年度国勢調査)、潜在市場は計り知れない。  婚活産業としては、既存の結婚相談所や、婚活パーティなどが有名だが、近年はマッチングアプリの隆盛が著しく、その潜在市場規模は1兆円とも言われている(IBJ 2018年12月期決算資料より)。 「相談所に来る20代が増えた」と言うのは、婚活情報サイト運営を手がける有薗隼人氏だ。 「今の若い女性は『25歳か28歳で結婚しないとヤバい』という認識です。日本経済がシュリンクするなか、年収の安定した正社員を早めに見つけて出産し、30歳すぎで仕事に復帰しダブルインカムで家庭をつくる以外の選択肢が彼女たちにない。大学を『結婚相手を探す場』と見ているコも多いです」
有薗隼人氏

有薗隼人氏


スコア化マッチングも近い将来に誕生する!?

 婚活ビジネスが急拡大したもうひとつの原因が政府の後押しだ。有薗氏は言う。 「昨年の出生数は86.4万人と、統計開始以来、初めて90万人を割りました。少子化に歯止めをかけようと、近年、婚活産業に対して国や地方自治体が協力的な動きを見せています。代表的なのがテレビCMの解禁でしょう。また、人口不足に悩む、各地方自治体と手を組んだ『官製見合いイベント』も増えています」  マッチングアプリの流行のように、次々と斬新な手法も導入されている。 「なかでも、私が注目しているのが、中国ですでに運用されている、年収や学歴、消費行動によって個人に点数をつけるスコアリング制度です。これを婚活に応用すれば、点数が近い者同士でマッチングできます。『スコア化マッチング』は近い将来、日本でも出てくるでしょう。  他にはDNA検査を受けたあと、その情報を提出して利用する『遺伝子マッチング』というサービスもすでに始まっています。最新のテクノロジーを駆使しながら、婚活業界はますます進化していくでしょう。  一方で、求婚者の親が代理で婚活を行う『おやおや婚活』も人気です。こうしたアナログなサービスもなくなることはないと思います」
婚活パーティ

子供の結婚相手を探す親たちのための婚活パーティも行われている

 婚活産業は「出会い」という抽象的なものを取り扱うだけに、個人の才能や裁量で成功するチャンスがあるため、起業という観点からも有望なビジネスだ。市場はますます拡大していくのか。 【有薗隼人氏】 ありぞのはやと●青山学院大学卒業後、GMOインターネットに入社。11年にGEARを設立。17年より婚活事業に進出。婚活情報ポータルサイト「ミラコロ」の企画・運営を手がける。『[婚活ビジネス]急成長のカラクリ』(扶桑社新書)発売中 取材・文/慎 虎俊 写真/AFP=時事
―[婚活産業の裏側]―
[婚活ビジネス]急成長のカラクリ

2000万人の独身男女が集まる1兆円市場の裏側とは?

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