更新日:2020年02月26日 13:50
エンタメ

香椎かてぃ、既存の枠を超えたアイドル「やっと女である自分を好きになれた」

 昨年4月にデビューした異端のアイドルユニット「ZOC」。そのなかでもひと際異彩を放ち、アイドルとは思えぬ尖りまくった空気を醸し出しているのが“香椎かてぃ”だ。いよいよ3月に迫る初のライブツアーを控えた彼女は、その鋭い眼光でどんなメッセージを伝えてくれるのか?
香椎かてぃ

香椎かてぃ

やっと女である自分を好きになれた気がしてる

 昨年4月にデビューした異端のアイドルユニット「ZOC」。超歌手・大森靖子を中心にくせもの揃いのメンバーのなかで、独特のオーラを身にまとうのが香椎かてぃ(21歳)だ。ツイッターとインスタのフォロワー数はすでに計50万人を突破し、ファッションアイコンとしても絶大な支持を集める。紫煙をくゆらせ、恋愛事情すら赤裸々に語るさまは、既存のアイドルの枠を軽々と超えていく。 「それで離れる人もいれば、正直でいることに共感してくれる人もいる。全部受け入れられることなんてないんだし、好きなようにやったほうがいい」  そう言い放つ裏には、自分が嫌いで仕方がなかった過去があるという。 「小学校の頃から兄に暴力を振るわれて、妹である自分、女である自分を受け入れられなかった。でも、ももクロのあーりんに憧れて、あーりんになりたい自分もいた。そんな不安定な自分を靖子ちゃんは愛してくれて、ZOCという仲間もできた。今でもふとした瞬間に涙が止まらなくなるけど、ようやく自分を好きになれた気がしてる」
香椎かてぃ

香椎かてぃ――カメラを外し、ほっと息をついた瞬間には、少女のような可愛らしい表情も覗かせる。「撮られるとダメですね。意識してないけど、どうしても自然に目が据わっちゃうんです」

簡単に死ぬなんて言ってほしくない

 あーりんのようにはなれない自分を肯定し、今は「“そのままの自分”でアイドルをやっている」と年頃の女のコらしくはにかむ。 「必死に生きてれば、自分を好きになれる日が絶対に来る。だから、今は辛くて悲しくて仕方のない人も、簡単に『死ぬ』なんて言ってほしくない」  ヒリヒリするほどむき出しで生きる“野生のアイドル”。3月からスタートする初のライブツアーで、その生きざまをステージから解き放つ。
香椎かてぃ

本誌未掲載のアザーカットも!

香椎かてぃ

本誌未掲載のアザーカットも!

【香椎かてぃ】 ZOCとして初のライブツアー「FINAL INNOCENT ZOC」が3月17日(火)からスタート。札幌・Zepp Sapporo、名古屋・Zepp Nagoya、大阪・Zepp Namba、福岡・Zepp Fukuokaと巡り、4月16日(木)のZepp Tokyoでツアーファイナルを迎える。4月には3枚目となるニューシングル「SHINE MAGIC/ヒアルロンリーガール」もリリース予定 撮影/ティム・ギャロ 取材・文/宮下浩純(本誌) 撮影協力/赤坂「BAR DECE」 ※週刊SPA!2月25日発売号より
週刊SPA!3/3号(2/25発売)

表紙の人/ 川崎あや

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