更新日:2023年05月24日 14:50
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他人のルールに縛られず、NOを言える人になる方法

重要!心が弱っているときは、自分をジャッジする人から離れる

 最後に、重要な話をしよう。それは「心が弱っているときは、自分をジャッジする人から離れる」ことだ。  心が弱っているときは、相手のジャッジに抵抗する気力、判断力がない。ゆえに、仮に相手が善意から話をしてくれたとしても、相手に身を任せ、自分で判断できないということが起こりやすい。思い出してほしい。自分が弱っているとき、人のアドバイスの通りに行動し、後悔したことはないだろうか。相手と話していて「ありがたいけど、何か違う」と思ったら、その感覚は大切にした方がいい。 相談 会うのなら、相手が「良い」「悪い」といった判断を下さず、丸ごと受け入れてくれるような、自分の意見を押し付けない人がいいと僕は思う。なぜつらいのかは結局、その人にしかわからない。それを見ていない他人が自分の理解できる範囲に無理やり矮小化する、ジャッジするのはどうだろうか。  心が弱っていることを完璧に理解してくれなくとも、受け止めようとしてくれる人、そういう人たちと時間を積み重ねることは、心や人生を再構築するための基盤となってくれるはずだ。  職場のもやもやした人間関係、社会のルール、自分自身の感情、さまざまなものに縛られながら人生を生きる。その中で、これはNO、これはYESと自信をもって判断できるとしたら。それが「自分のルールで生きていく」ということなのだと思う。 【鈴木裕介氏プロフィール】 内科医・心療内科医。2008年高知大学卒。内科医として高知県内の病院に勤務後、一般社団法人高知医療再生機構にて医療広報や若手医療職のメンタルヘルス支援などに従事。2015年よりハイズ株式会社に参画、2018年に秋葉原saveクリニックを開業し院長に就任。 近著に『NOを言える人になる
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