更新日:2023年05月24日 14:50
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他人のルールに縛られず、NOを言える人になる方法

「NOを言える棚」に分類する

 さて、ラインオーバーを繰り返す人、上司、職場に苦しめられているとき、僕らは何をすべきか。 NO その方法のひとつに「NOの棚に分類する」という方法がある。例えば、前述した「なんでも他人のせいにする同僚」や「責任を押し付ける上司」「パワハラマン」「過度なノルマを要求する人」が分類されやすいかもしれない。  棚に入れるまでいくつかのステップはあるけれど(詳細は『NOを言える人になる』を参照)、一度、その棚に入れた相手は、基本的に接触しないと決めよう。関係の改善も考える必要はなく、話しかけれられても一言でそっけなく返す。誘いには、いっさい乗らなくていい。コミュニケーションをとる意思がないことを示し、しっかり「塩対応」をしよう。  相手は、自分に有利な取引をしたいだけ。この人に付き合っても自分の人生にいいことはない。たとえ、直属の上司でも親でも友人でも、ラインオーバーを繰り返す相手は、あなたのことを大切に思っていないのだから、NOの棚に入れしまい込んでしまう。  彼らのことで思いなやむ時間は、もったいない。ベッドに入ってまで悩まされることはない。だからNOの棚にしまい込んで、表に出てこないようにするのが一番いいのだ。

納得するまで謝れという人は危険!

 他にも「自分のルール」で生きるのを邪魔するものがある。それは、謝罪だ。自分に落ち度があるとき、仕事をミスしたとき、謝罪することは大切なことだ。しかし、ここで考えておきたいのは、謝罪をする理由について。 怒られる人 ほとんどの人にとって「自分の言動、行動で不利益や不快感を与えたことに対し、申し訳ない気持ちを伝えたい」というのが、謝罪の第一の理由。しかし、その裏には、相手の気持ちがおさまらないから、相手に許してほしいからという気持ちはないだろうか。ここは注意したい点だ。謝罪する側が、相手の言いなりになってしまうのはよくあることだからだ。  夫婦間でも職場でも、この謝罪をきっかけに、相手のルールにコントロールされ、自由を奪われるケースは多い。DVなのに逃げ出せない、パワハラを我慢する、などがそれにあたるかもしれない。  では、謝罪の際のポイントはなんだろう。  それは、「心を込めて謝罪すること」と「相手に許してもらうこと」は別の問題だということだ。謝罪の目的は、関係を改善することにある。お互いにとってよりよい状況に向かうのが理想的だ。しかし、究極的には謝罪をしても相手の許しを請う必要はない。必要以上の要求をしてくる相手なら、今後のフェアな人間関係は望めないので、謝罪はしたが「NOの棚に分類」というのはよくあるケース。こちらの我儘でもなんでもない。
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心が弱っているときは、自分をジャッジする人から離れる
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