仕事

入社後すぐに1週間の有給申請、そのまま退職した新入社員。一同を唖然とさせた理由は?

新人は新卒だけじゃない。30代転職女子が生んだ“ホラー”事件

調理 新入社員は20代だけではない。数年ほど前、田島美由さん(仮名・当時23歳)がホテルのレストランで調理師として勤務していたときの話だ。  田島さんより10歳ほど年上だった女性(30代)が新しく仲間入りした。見た目はいろんな会社で経験を積んできた「仕事ができる女」という雰囲気だったのだが、忙しくなって心に余裕がなくなると注意力が散漫になってしまうようで……。 「宴会料理をお客様の方へ運んでいる時に、料理をひっくり返してしまうことは日常茶飯事。ある時は、消火器を倒して地下中が真っ白になりました。またある時には、エレベーターの中で寸胴と呼ばれる大きな鍋を倒してしまい、中に入っていたソースが流れ出て……下の階は悲惨な有様でした。エレベーターのドアからソースが滲んで、まるでホラー映画かと思いましたね」  働く場所が変わり慣れない環境だったのは理解しながらも、彼女の慌てっぷりには皆お手上げだった。
寸胴

寸胴

 別の日、田島さんは彼女に話があり、探していた。しかし、一向に見つからなかった。やっと見つけたと思いきや、彼女がいたのは驚きの場所だった。 「知らない間に厨房を抜け出して、別フロアの社食でランチしていたんです」  サボりぐせがあるのか、ある日には、宴会後の片付けもそっちのけで、残り物をひたすら食べていることもあったそうだ。もちろん、その周りではせっせと片付けをする従業員たちがいるにも関わらず……。 「ここまで感覚の違う人は初めてでした。彼女に関わると、いつも以上に疲れました。ちゃんと仕事しているか確認しなきゃで、ストレスでした。本当に勘弁して欲しかったですね」  その後、ほどなくして彼女は退職した。今でも当時の厨房メンバーとの思い出話の中に必ずと言っていいほど登場するのだとか。

見分けのつかない双子に現場が混乱…

 田島さんの職場には、また違う意味で困った新入社員もいたという。入社してきた男性二人。なんと一卵性の双子だったそうで、顔はほぼ同じだった。二人は研修後、地上階勤務と地下勤務、別々の部署に配属された。  ホテルにはいつも同じ業者の配達員が食材を運んできていた。ある日、配達員が地下1階の厨房に到着するなり、真っ青な顔で田島さんのもとに飛んできた。 「い、いま、あの子、上の階にいなかったっけ……。おれ、幻みてる? 疲れてんのかな……?」  配達員は、一卵性の双子が勤務しているとは知らず、恐怖に陥っていたそうだ。テレポートしたのか、はたまた幽霊を見たのか、「心臓が止まるかと思った!」と目を丸くしていた。  さて、今年は新型コロナウイルスの影響を受けながらも、多くの新入社員たちが新たな一歩を踏み出した。世代による価値観の違いなどから「モンスター新入社員」と呼ばれることもあるだろうが、迎え入れる社員が歩み寄れるかどうかも重要だろう。お互いにとって「良い春」になることを願っている。<取材・文/星谷なな>5歳の頃からサスペンスドラマを嗜むフリーライター。餃子大好き26歳。 たまに写真も撮ります。Twitter:@nanancypears
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