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コロナ下で「買ってムダになった物」おうち時間を充実させるはずが…

「家族のために」大枚叩いて買ったのに無駄だった

テント お次は、愛媛県在住の生命保険代理店勤務・高田輝彦さんの「反省」だ。 「子どもと“おうち時間”を楽しく過ごしたいと思い、近くのアウトドア用品店でテントを買いました。ついでに、ずっと欲しかったサイクロン式の掃除機も購入。庭先にテントを張って、そこでバーベキュー・ディナーをやろうとしたんですが……テントの設置方法がまずく、たるんできたテントが炭火に触れ、ドロドロに溶けてしまいました。  驚いた妻が立ち上がった拍子に支えのポールが倒れ、リビングのガラスまで割れた。結局、バーベキューはその場で強制終了。買ったばかりの掃除機でガラスを掃除する妻を横目に、カップ麺の夕食を食べましたが、まったく味がしませんでしたね」  かくいう筆者も、おうち時間を充実したものにしようと、最新式のオーブンレンジ(約10万円也)を購入。クッキーやケーキを家族が幸せそうに作り「パパにもあげる」などと言われるのかな……と夢想したまでは良かったが、いかんせん高機能すぎて、何をどうしていいかがさっぱりわからない。  妻にも「あれができるこれができる」と説明するが、面倒そうに「自分でやれば」と言われる始末。頭にきて、意地でもケーキを作ってやろうと意気込むも、加減を間違えたのか、できたのは墨のような塊。  部屋は焦げ臭い匂いで充満し、妻だけではなく子どもからも「最低」とのレッテルを貼られたのである。今では最新レンジでやることといえば、冷凍ご飯のチンのみ。  やはり慣れないことも、親切の押し売りも、アホな思いつきだけでやるべきではない。コロナをきっかけに「自分をよく見せよう」としても、化けの皮はすぐに剥がれ落ちてしまうのだ。<取材・文/森原ドンタコス>
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