アフターコロナで上司のウザさが加速、“業務外チャット”が頻繁に…
緊急事態宣言が解除され、6月に入ってからは「コロナ前」の生活に戻った、もしくは近い状態に戻りつつあるという人も多いだろう。
「リモートワークの方が良かった」「やはり会社に行かないと仕事ができない」などの賛否はあろうが、コロナをきっかけに生き方や考え方が変わったという人も少なくない。そしてそれが、良い方向に進めばいいのだが、残念ながらそうでない人もいるようだ。
「大人数の飲み会はダメ、という上司が、部署の若い女性ばかりをマンツーマンの飲み会に誘っているんです。コロナを口実にしたセクハラそのものです」
こう怒りをぶちまけるのは、都内の広告代理店勤務・中島はるなさん(仮名・20代)。「コロナ前」は2週間に一度は開催されていたという部署全体の飲み会も、出勤自体がゼロになり、ここ3か月ほどは行われなかった。
出社が再開された6月1日、件の上司は「飲み会はやってもいいが、一人か二人にしなさい」と部下に告げたが、その夜、中島さんのデスクにやってきた上司は「コロナで色々大変だったろう。仕事の悩みを聞こうか」などと断りにくいキーワードを用い、中島さんを飲みに誘ったのだという。
「飲んでいる最中も『コロナのせいで仕方ないねえ』とかニヤついて、本当にキモかった。翌日は別の女子社員が呼ばれたそうで、その数日後も……。男性社員や、30代以上の女性社員には一声もかけておらず、明らかなセクハラ。部下の女性社員は、二杯だけ飲んで帰ろうとしたところ、割り勘にされたそうです。食事はほとんど上司が食べていたのに……」(中島さん)
コロナのせいでできなかった「セクハラ&パワハラ」を、ここぞとばかりに楽しむ嫌な上司、と言ったところか。同じような声は他にも。
「出社しても、できるだけ社員同士で会話をしないようにと、社内での連絡もなるべくチャットを使ってするように言われたんですけど……」
神奈川県内の人材派遣会社に勤務する松本茜さん(仮名・30代)のチャットに毎日届くのは、わずか数メートル離れたデスクに座る上司からの雑談。
会社で使っているチャットツールでは、業務用のチャンネルのほか、社員のコミュニケーション促進のために雑談用のチャンネルなども設けられているという。そのほか、個人的なやりとりなどにはDM(ダイレクトメール)が使われることもある。
しかし松本さんはリモートワーク期間、上司から送られてくる「業務外チャット」に悩まされていた。出社するようになってからは、その気持ち悪さが増大したと嘆く。
「チャットが届くと、上司がこちらを見てニヤついているんです。私の服について『夏っぽいね』とか『色白だから日焼けに気をつけなきゃ』とか……」(松本さん)
“アフターコロナ”でもウザい上司は健在
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