更新日:2022年11月18日 20:47
ライフ

「やっぱりステーキ」と「いきなり!ステーキ」はなにが違う? 実食して比較

いきなり!ステーキにも行ってきた

いきなり!ステーキ

いきなり!ステーキ吉祥寺店

 やっぱりステーキから、徒歩わずか2分の場所に「いきなり!ステーキ」の吉祥寺店がある。同店といえば、高級料理のステーキを廉価で提供しはじめたパイオニアともいえる存在だ。しかし、昨今は経営難について綴った社長のメッセージを店内に掲示したり、多くの店舗を閉めるなど、その勢いにかげりが見える部分もある。  店内は、オープンキッチンで調理の様子が見えるようになっており、その中には高さのある帽子をかぶったコックがいる。ホールスタッフの服装も襟付きのもので、店内もやっぱりステーキより落ち着いた色合いとデザインになっており「本来は高級なものである」という矜恃が感じられる。
いきなり!ステーキ

注文したワイルドステーキ

 注文したのは「ワイルドステーキ」。税別で1130円でやっぱりステーキには及ばないが、ステーキのサイズはやっぱりステーキより50gも多い200gだ。
いきなり!ステーキ

おいしそう

いきなり!ステーキ

おいしい

 食べ方は、やっぱりステーキのように小皿のソースにつけてではなく、深めの鉄皿で提供され、そこにステーキソースを流し込むスタイル。熱々の鉄皿の上でジュワーという音と湯気をあげる様子は、空腹時の目と鼻を喜ばせるには十分だ。そのソースは塩気が強目で、がっつり肉を食べているという気分にさせてくれる。肉は、やっぱりステーキより柔らかい印象があり、こうして食べ比べると、肉の原価はこちらの方が高いように感じられる。 いきなり!ステーキ とはいえ、やっぱりステーキの1000円というショッキングなまでの価格と、ライスなどの「食べ放題」というワードの力の前では、どうしても影が薄くなってしまう。
いきなり!ステーキ

肉マイレージカード

 しかし、いきなり!ステーキは食べた肉のグラム数でポイントが貯まる「肉マイレージカード」などで、常連のリピート率は高い。  食べ比べると、総合的に見てやっぱりステーキの方に若干分があるように思える。しかし、人気の急上昇した曲線は、頂点を境に線対称で急落するというのが、移り変わりが早い昨今のブームの特徴だ。やっぱりステーキはその下降線をいかに抑えられるか、一方いきなり!ステーキは、リーズナブルなステーキのパイオニアとしてどう生き残るか。今後、どちらの店からも目が離せない。<取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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