仕事

コロナ感染者に対する職場の空気感「立場の違いで態度がコロコロと…」

 増加し続ける新型コロナウイルスの感染者。今となっては職場の同僚や友人・知人などの身近でも検査を受けた、あるいは感染してしまったという人が珍しくなくなりつつある。
検温

写真はイメージです(以下同)

 とはいえ、少し前までは感染者が出た場合、社名が公表されてしまい、管理責任などを厳しく問われるケースもあった。“絶対にかかることは許されない”という雰囲気が漂うなか、万が一、自分の職場から感染者が出てしまったらどうなるのか。感染者の“立場”によって、差別が生まれることもある。

上司から「絶対にかかるな」と圧力、役員に感染が発覚すると…

「本当に助かったというか……いや、コロナにはかかってしまったんですけどね」  東京都内の化学メーカー勤務・中里淳さん(仮名・40代)は7月、新型コロナウイルスの感染が発覚、咳と熱が出た。しかし症状は軽く、東京都が設置した感染者用のホテルで2週間強を過ごしたのち、ウイルスがなくなったことが確認され、現在は職場に戻っているという。中里さんが振り返る。 「コロナ感染が判明する以前、上司から釘を刺されていました。“コロナにかかるのは自己責任”で、休むのなら有休消化、場合によっては減給もあると。社内ではだれもが“第一号”にはなりたくないと戦々恐々でしたが、微熱が続き咳も出始めて、俺かよー! って。  ただ、幸運だったのは、その前日に会社の役員クラスの感染が発覚したことです。会社としても社員に飲み会などの自粛要請を出していたのですが、その期間に飲み歩いていたようで、そこで感染したと(笑)。部下に“絶対にかかるな”と圧力をかけていた上司もすっかり掌を返しちゃって」(中里さん、以下同)  その上司は翌朝の朝礼で役員を庇うように「コロナは誰でもかかる、気をつけましょう」などと述べていたというから、社員たちは呆気にとられていたという。  入社以来、感染した役員にべったりだった上司、という関係性のおかげで中里さんも自身の感染を報告しやすかったと話す。“立場によって感染が許されない”というシチュエーションは他にも。
次のページ
親会社の社員に感染者が出た途端、態度が一変
1
2
Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事