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大森南朋、ムロツヨシ「おじさんドラマ」ブームで勘違いする普通のおじさんたち

“普通のおじさん”が人気でも「ただしイケメンに限る」

おじさん「私と娘はムロツヨシさんの大ファン。ムロさんが出演している『親バカ青春白書』にハマっているんですが……」  千葉県在住の主婦・森田鈴華さん(仮名・40代)の夫は、ドラマに出てくる「イケメン中年パパ」に影響され、今までは絶対に行くこともなかった娘の塾の送り迎えを買って出るようになったというのだが……。 「塾の前に停めた車の外に出て、娘が来るのを待っているらしいんです。娘は恥ずかしいからヤメてと言っているのに、いいじゃないかと嬉しそう。娘は本気で嫌がっているのに、自分もムロさんになったかのような気でいるみたいで。見た目? スポーツ刈りに三段腹のどこからどう見ても普通のおじさんで、カッコいい要素ゼロ。いくら普通のおじさんが人気だと言ってもね……」(森田さん)  ネット用語で「ただしイケメンに限る」という言葉があるように、いくら「普通のおじさん」が人気と言われていても、その普通とは、相当レベルの高い「普通」であることを自覚していないと、本当にその辺にいる市井のおじさんが自分そのものを「強みにしよう」などと考えると、痛い目を見てしまう。

ムロツヨシも実際に会社や職場にいたら…

「いくら髪型を整えて、綺麗な格好をしていても、おじさんであることを隠しきれない人はダメ。まず重要なのは清潔さです」 男性 こう断言するのは、都内の不動産会社勤務・吉田夕実さん(仮名・20代)。ここ数年で付き合った男性は全て40才以上、自他共に認める「枯れ専(おじさん好き)」だが、モテるおじさんの条件は一にも二にも「清潔さ」だという。 「どんなに渋くてダンディーでも、くさかったら嫌ですよね? 爪が伸びていないか、髪が脂ギッシュだったりフケっぽかったりしないか……。こういうのっておじさんに限らず、若い人でも気をつけてなかったら異性には嫌われますよね?」(吉田さん)  その上で重要なのは、やはり。 「人気の“普通のおじさん”といえば、大森南朋にムロツヨシ。キムタクや舘ひろしみたいな芸能界屈指のイケメンに比べたらまあ普通だよねってだけで、2人が会社にいたら、おそらく女性で取り合いになっちゃいますよね(笑)」(同)  吉田さんはこのように話すが、我々普通のおじさんだって「自分もまだイケる」なんて勘違いに浸ってもいいじゃないか。「普通のおじさんが人気」という言葉に踊らされているだけなのかもしれないが、騙されていたままの方が幸せだ。<取材・文/森原ドンタコス>
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