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東京都「夜の街で感染ゼロ」って本当? 経営者たちから懸念の声

飲食店経営者は青息吐息

 新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に、酒類を提供する店などに営業自粛、営業時間短縮の「お願い」が各自治体から出されて、もう数か月が経つ。その間に営業を諦めたという経営者も少なくない。一方、なんとか続けてきた経営者のほとんどが青息吐息。いつ潰れてもおかしくない、というギリギリの状態だ。そんななか、9月に入ってから東京都では“夜の街で感染ゼロ”というニュースが流れた。
夜の街

写真はイメージです(以下同)

 これでひと安心と思いきや、経営者たちからは波紋を呼んでいる。

東京都の“夜の街で感染ゼロ”に波紋

 テレビや新聞で流れたのは次のようなニュースだった。大手紙都政担当記者が説明する。 「東京都は、6月以来ついに“夜の街で感染ゼロ”になりました、取り組みが間違っていなかったのだと胸を張り、その成果を会見などでアピールしていました。一応、報道しましたが、本当にそうなのかと言われると、取材していた記者たちも疑問を持っています」(大手紙都政担当記者)  東京都港区の飲食店経営・増本達人さん(仮名・40代)が怒りを込めて言う。 「営業自粛の協力金もわずかになって、うちを含めたほとんどの店が、感染対策なんてろくに取ってないよ。アルコール消毒、従業員のマスクはするけどさ。感染者が激増していた時期より、今のほうがガンガン営業してんのよ? それで“夜の街で感染ゼロ”? 信じらんないね」(増本さん)  実際、“夜の街で感染ゼロ”とは言っても、感染経路不明者がいる。そのため、本当に「夜の街経由」の感染がなかったのか、これはかかった本人を含めて誰にもわからないのだ。  前出の記者が言う。 「感染者が接待を伴う飲食店に行っていたとしても、役所や保健所の聞き取りに対して正直に答えないというケースは今もザラにある。夜の街で感染ゼロ、なんてどんな計算をしても導き出されることは不可能なはずなのに、とは思いましたね」(前出の大手紙都政担当記者)
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再び感染者が増加した場合の懸念
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