更新日:2020年09月27日 14:43
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東京都「夜の街で感染ゼロ」って本当? 経営者たちから懸念の声

再び感染者が増加した場合の懸念

飲食店 こうした報道があったことで、内外に「営業自粛、営業時間短縮の要請」自体が正しかったと受け取られてしまうと、飲食店は追い討ちをかけられるような状態になりうるという。東京都練馬区の飲食店経営・菅野祐一さん(仮名・30代)が訴える。 「東京は、23区とそれ以外で営業時間短縮要請に“差”までつけられた。練馬区のうちは早い時間に店を閉めなきゃだけど、数百メートル離れた西東京市、埼玉の新座市では、営業時間の制限はない。こんなバカみたいな不公平はあり得ないと反発しようとすると、“夜の街で感染ゼロ”のニュースでしょう?  また感染が拡大し始めたら、行政の“要請”がより強いものになっちゃうよね。それこそ、協力金なしでも休め、みたいな空気になることが怖いですね」(菅野さん)  東京都新宿区のナイトクラブ経営・西畑ヨウジさん(仮名・40代)は、「今後、行政や自治体の要請は全て無視する」と言い切る。 「夜の街で感染ゼロ、だとしたら、他に感染が広がっているところは、夜の街みたいに全部閉めろよって言いたいね。だからもう言うことを聞くのはやめて、ガンガン営業することにした。若いやつがかかっても死ぬ確率は低い。若者だってインフルで死ぬこともあるんだから。中高年の客は確かにこないけど、若い客が増えた。俺も中年だから気をつけないとね」(西畑さん)  東京都では、これまでの取り組みに一定の抑制効果があったとして、9月16日から時短営業の要請が解除された。だが、これからの季節にインフルエンザの流行と重なり、感染者が増えてしまったときに、果たしてどうなってしまうのか……。<取材・文/森原ドンタコス>
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