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筋トレ沼にハマッた男女の結末…筋肉が溶けた、気づけば借金400万

SNSで反応をもらいたくて…

筋トレ「海外セレブはみんな鍛えており、それをインスタでチェックするのが日課でした」  都内在住のフリーター・丸尾真美香さん(仮名・20代)は、そもそもダイエットの必要がないほどの細身体型で、痩せたいとも、筋トレをしたいとも考えたことがなかった。ところが、海外の女性歌手やモデルの「ボンキュッボン」な体型をSNSで見て憧れを抱くようになり、2年前から筋トレを始めた。 「男性みたいに体を鍛えるというよりは、体にメリハリをつけるんですよ。胸は出す、ウエストは絞る、お尻は上向きに大きく、みたいな」(丸尾さん、以下同)  トレーナー付きの都内の高級ジムに通うようになると、2か月ほどで目に見えて成果が現れ始めた。しかし、そこに思わぬ落とし穴が。 「SNSにあげるとものすごい反応がもらえるし、胸はもっと大きくしなきゃ、ウエストはもっと細くして……でも顔はどうにもならないなと……」

パーソナルジムに通うためキャバクラでアルバイト

 さらに自分に合ったジムを探したところ、パーソナルトレーニング(マンツーマン)の高級ジムの存在を知り、入会を決意した。  とはいえ、普通の会社員だった丸尾さんに払える会費ではなかったため、なんと自宅近くのキャバクラで夜のアルバイトを始めた。が、今度は自分の顔が気になり始めた。 「SNSで顔は出していなかったんですが、顔を出せばもっと反応もらえるかなって」  キャバクラの同僚を通じて、美容整形代を支払ってくれる「パパ活」にも手を出すと、体も顔も、そして生活までもが一変した。そしてそれは、悪夢のような生活の始まりだった。 「トレーニングと違って、整形はお金さえかければどうにでもなるんです。だから、パパ活だけじゃ足りなくなって、昼の仕事を辞めて夜一本に。半年で500万くらい手術代につぎ込みました。夜を続けていると、どうしても周囲がそういう人ばかりになり、ホストクラブにも通うようになって。仕事を辞めたことも整形も親には言ってなくて、もう切り出せないくらい顔も変わってしまいました」

整形とホスト遊びで借金400万円に…

 ホスト遊びがヤメられなくなり、今ではトレーニングを全くと言っていいほどやらなくなった。そして、人生で初めて太り始めたという。しかし、ダイエットやトレーニングをする暇はない。ホスト代と整形代を捻出するために、400万円ほどまで膨らんだ借金返済のために、とにかく夜の仕事を続けるしかないのだ。丸尾さんがふっと呟く。 「筋トレのせいでこうなった、というわけじゃないですけど、やっぱり、物事の本質を見誤ったとは思います。元の生活に戻れるなら、そう思わない日はありません」 <取材・文/森原ドンタコス>
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