コメディアンとしては松本よりもさらに先輩の加藤茶も、晩婚した芸能人として話題をさらった人物だ。2011年当時68歳だった加藤茶は、当時23歳で、現在はタレントとして活動している加藤綾菜と“45歳差婚”を果たした。前妻とは別れていて独り身だった加藤茶にとっては、めでたい二度目の結婚となった。 　だがそんな幸せに冷水を浴びせるような事態が起きる。なんと二人の結婚が報道されると、世間から「財産目当て」「詐欺だ」と妻・綾菜へのバッシングが起きたのだ。それは次第にエスカレートしていき、なんとSNS上で住所が漏えいしたり、自宅のポストからは郵便物が盗まれたり、自転車をバットで壊されたりと、大変な被害に遭ったというのだ。 　それでも、そういった嫌がらせに負けることなく、結婚後も夫婦そろってバラエティ番組の共演を果たすなどして、世間には「仲睦まじい夫婦」というイメージが浸透していった。現在二人の間に子供はおらず、子供につける予定だった名前を、飼い始めた犬につけて可愛がっているという。 　晩婚がニュースになるのは男性ばかりではない。歌手の小林幸子は、なんと当時57歳だった2011年に初婚を迎えた。お相手は、友人の紹介で知り合った、自分より8才年下の会社経営者。デートで食事に行った際には、女性としてエスコートしてくれるところにときめいてしまったのだそうだ。 　小林はもともと、結婚願望はなかったそうなのだが、“歌手・小林幸子”ではなく“人間・小林幸子”を愛してくれる彼に運命を感じたようだ。また“仕事やそれ以外でも、何に対しても全力で向かっていくところ”が彼の好きなところだと、小林は語る。 　――彼らが長年結婚しなかった理由や結婚を決めた理由はさまざまだが、人生は何があるかわからないもの。幸せそうな彼らを見るに、互いに愛し合う人さえいれば、その年齢に捉われ過ぎる必要もないのではと思えてくる。＜文／A4studio＞