ライフ

ミシュラン修行シェフ、奮闘。コロナ禍を生き抜く“出張とんかつ店”の仰天アイデア

■泡ソースがフォトジェニックなとんかつ

エスプーマ

「エスプーマ」専用器具に亜酸化窒素を注入して、空気のように軽い泡状のソースを作る

 また「Tonkatsu ARI」では、食べ方もニューウェーブ。 「最初はそのままで。次は塩で。最後にエスプーマの泡ソースで味わってほしい」  と三本さんが言うように、ヒレにはマンゴーの泡ソース、ロースにはアボカドの泡ソースがセットに。肉のしっとりとした口あたりに、ムースのようにきめ細かい泡ソースが渾身一体となり、とんかつの概念を覆す。 「揚げたては繊細な衣が立っている。でも、せっかく揚げたてを食べてもらえるのに、ソースをかけるとその重みによってが衣は潰れて寝てしまい、ベチャッとした残念な食感になってしまうため、より軽いエスプーマソースを開発しました。エスプーマを用いることで、泡の感覚は舌へ、より敏感に伝わるため、繊細な旨みを感じてもらえると思います」  見た目、味わい、システム、すべてにおいてアップデートされたとんかつは、ホームパーティなどでも盛り上がること間違いなし。店で食べるよりも高いクオリティのとんかつが、好きな時間に好きな場所に届くという、新時代を感じさせる“サードウェーブ・とんかつ”を、ぜひ体感してほしい。  注文方法は、電話かメールで予約を。街でオレンジ色のキッチンカーを見かけたら、早速QRコードを読み込んで電話してみるのもオススメだ。 「Tonkatsu ARI(トンカツ アリ)」 取材・文/藤井存希
1
2
おすすめ記事