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コロナ禍の正月をパチンコやホストクラブで過ごした人たちの言い分

「もう我慢なんかヤメヤメ」

「ワクチンも今年には打てるだろうから、もう我慢なんかヤメヤメ」  そう言って、足早にパチンコ店に消えていった市丸さん。確かに同じように「我慢の限界」なのか「暇で仕方ない」からなのか、パチンコ店にはひっきりなしに客が訪れ、大盛況の様相だ。入り口には、申し訳程度に小さな消毒剤が置いてあるが、使用する客はあまりいない。別の客に「(玉は)出ますか?」と聞くと、全然、と首を横にふりつつも「家にいるよりはよかった」と語った。  もう一方、都の再三の営業自粛要請にも応じず、複数のクラスターが発生した新宿区のホストクラブ。やはり「我慢の限界」かつ「暇で仕方ない」客が押し寄せていたという。  現役ホストのルカさん(仮名・20代)が打ち明ける。 「クリスマス前後から大晦日まで休みは1日もありません。当然ですが、この時期は超稼ぎどき。大晦日は特に“締め日”のため、ノルマを達成したい、指名数を上げたいとホストが客を呼びまくりますから、どの店も大盛況。僕自身、12月20日からずっと酔っていて、正直コロナにかかるより体調が悪い」(ルカさん)

ホストクラブにも多数の客

シャンパンタワー 年が明けても各店「元旦営業」と銘打ち、袴や着物姿で女性客をもてなした。正月にまで「ホストクラブにやってくる客」とは、いったい、どんな人たちなのか? 「実は、正月にどこも行けないから、“ノリでやってきた”という新規のお客さんも多かったんですよね。一応、よく来てくれましたね、大丈夫でしたか? と聞くじゃないですか。すると“政治家も飲んでるし”とか“コロナは風邪らしいよ”なんてね。正直、俺らもそう思いますよ。  感染者が増えていることは知っていますが、身の回りで死んだやつはいない。交通事故で死んだ奴はいるのに、ですよ? 緊急事態宣言が出ても、もう店を閉めたりはしませんよ。どうせカネの補償もないんだし。渋谷も新宿もブクロ(池袋)も、若いのがたくさん出てきてますから」(同)  これを「気の緩み」といえばそれまでだが、それ以上に彼らが抱いているのは「反発」や「反抗」、そして「現実逃避」なのかもしれない。  いま、新型コロナウイルス感染者が再び増加し、東京都と周辺3県が政府に「緊急事態宣言」の発令を要望するなど、緊迫した状況が続いている。これを受けて菅総理大臣は7日に再発令を決定したことを発表した。果たして、人々の動向は今後どうなっていくのだろうか。<取材・文/森原ドンタコス>
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