こんなにあった!『オタク同士のミクロな論争』

以前、鉄オタ同士の”内部抗争”の記事があったが、そういうマニアの派閥争いは鉄オタだけの話じゃない。てなわけで、ガンダムマニアから城マニアまでいろんなジャンルのマニア同士の論争を集めてみたら……。門外漢には理解不能な熱きバトルに震撼せよ!

番外バトル
マニアのこだわりはどこまでも……こんなジャンルでも論争勃発!

【クワガタ】

 昆虫マニアの間で人気の高いクワガタ。が、そこにも採集派と育成派の区別がある。「採集派は、狙った場所、方法で大物が捕れたときの快感がたまらない、と。育成派はゼロから育てる楽しみ。自分が育てた大きなメスとオスを掛け合わせて、さらに大型の個体を出していくとか」(『月刊むし』編集部・飯島和彦氏)。

 そんな両者の対立点とは?

「採集派は捕ったら終わりで、捕ったものにはあまり興味がない。だから育成派から見れば『何でそんな雑な扱いをするのか』と。一方、育成派も捕りに行くことはあるんですが、採集派からすると『せっかく捕りに行っても、すぐ”疲れた”とか言う』と。そういう温度差はありますね」

【鉱物】

鉱物マニアにも購入派×採集派、観賞派×研究派、原石派×研磨派など、いくつかの系統があるらしい。

「私は原石派。自然のままの美しさに神秘を感じるし、悠久の時間にロマンを感じる。研磨したのは美しいと思いますが、鉱物じゃなくアクセサリーに見えてしまう」と言うAさん(34歳・看護師)によれば、一番大きな対立軸は現実派×スピリチュアル派とか。「『この石を肌身離さず身に着けて良縁に恵まれました』みたいなことを言うのがスピリチュアル派。本人が信じるのはいいけど、少しでも否定的なことを言われると激しく反論したりするのがね……」

【飛行機模型】

「戦車だと35分の1が一般的ですが、飛行機では72分の1、48分の1、32分の1などあって、そこでまず派閥がある。さらに日本機派、ドイツ機派、ジェット機派、プロペラ機派とか、そんなのが山ほどあるんです」(飛行機模型専門誌『スケールアヴィエーション』編集長・石塚真氏)

 飛んでる状態か着陸してる状態かでも議論があって、「飛行派は『飛行機は飛んでる姿が一番カッコいい』と言うんですが、飛んでるシーンにはどうしてもスタンドが必要。でも、地上派は『実際の飛行機にスタンドなんて付いてない』と。ただ、地上派も本当は飛んでる姿が一番とは思ってて、でもスタンドは付けたくないというジレンマがあるんですよ」

【ヴィンテージジーンズ】

 どの時期までのものをヴィンテージと呼ぶかがマニアにとっては論争の的。「年代の分類の中で’66年前期と’66年後期という分け方があるんですが、後期をヴィンテージに含めるかどうかは意見が割れますね。前期までの生地と後期以降の生地では色落ちの仕方が全然違うんですよ。前期までのリーバイスは縦にザーッと色が落ちる。後期以降のものは今のジーンズとほとんど同じような色落ち具合。でも、微妙なディテールの違いがありつつも、古くから受け継いでる部分もあって、後期型が好きな人もいる。そのへんを話しだすと熱い議論になりますね」(「ジーンズセレクトショップ」店長・荒井亮介氏)。

取材・文/石島律子 漆原直行 昌谷大介
イラスト/カネシゲタカシ
取材協力/クニツサイクル(http://www.charaway.com/index.html)

― マニア同士の[ミクロな論争]10番勝負【11】 ―




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