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「中居正広の金スマ」元Pが語る、コロナ禍でもパニクらない“歴史の見方”

いま起きているのは特別なことじゃない

 新型コロナウィルスの世界的な大流行(コロナパンデミック)により、志村けんさんを初め多くの方が亡くなってしまいました。非常に悲しい事態です。
[コロナで無一文]衝撃ルポ

※写真はイメージです

 昨夏に予定されていた56年ぶりの2度目の東京オリンピックは、この年の開催はなくなってしまいました。  こんな未来が到来するなんていったい誰が想像していたでしょうか? 誰に想像できたでしょうか?被害はまだまだ世界中で拡散し、これからの事態の推移も誰にもわかりません。  でも、それが歴史なのです。  歴史の中で、疫病の流行は、絶えずあらゆる場所で起こり続けてきました。それが少なくともここ何十年かは、ここ日本では対岸の火事だったので、そのこと自体を歴史の中で多くの人が意識することがなかっただけなのです。  それは疫病だけでなく、天災、原発事故、戦争と、さまざまなことが繰り返され、そして忘れ去られて、そんなふうに繰り返されていくのが歴史なのです。

自分の知性次第で、未来は明るくも暗くもなる

 そんな世界を生きる私たちは、歴史に悲観するのではなく、日々のさまざまな情報から見極めるしかありません。  その見極めだって難しいですが、でもそうしなければ、変な言説に惑わされることになります。見極めるための能力を養うしかないのです。  その見極め力というものを、私は“知性”と呼ぶのだと思います。  そして、その“知性”というのは、いろいろな情報をさまざまな事象や人間や書物などを通して自分の体内(脳内)に通過させて、さらに自分の体内(脳内)でその情報を咀嚼し、吟味し、自分の職分や日常のアウトプット(行動)に活かすことなんだと思います。  私たちにこれからやってくる“未来”は、悲観的か? 楽観的か?  ……それを決めるのは、自分の“知性”だけなのです。  そして、そのために歴史を学ぶのです。 <文/角田陽一郎> 【角田陽一郎プロフィール】 バラエティプロデューサー。1970年生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年に東京放送(TBSテレビ)に入社。「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」「オトナの!」など、数多くのバラエティ番組を担当。2016年に同社を退社し、現在は出版や講演のほか、テレビ番組、YouTube動画、メディアブランディングなどのビジネスを行う。2019年4月から東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻文化経営学修士課程の学業にも打ち込んでいる。著書『最速で身につく世界史』(アスコム)が15刷のロングセラーに、近著は『最速で身につく日本史』(同) Twitter:@kakuichi41
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