仕事

会社に行きたくない40代「エンジョイテレワークおじさん」の日常

仕事の効率が倍以上になった

電気毛布

冬は電気毛布を持参。「好きなタイミングで昼寝もできるので最高」と鈴木さん

 翌日より週5でカラオケに通い続けた鈴木さんは「会社より断然効率がいい」と興奮気味に続ける。 「朝の通勤ラッシュもないし、お昼ごはんで後輩に奢ったり、仕事終わりに苦手な上司の飲み会に付き合わなくていいことも魅力ですね。とにかく自由」  毎日遅くとも11時までにはカラオケに“出勤”し、20時まではそこで過ごす。不思議なことに、今まで週5日かけてやっていた仕事が、早いときは2日で終わるようになったという。 「自分のリズムで集中するときは集中して、休むときは休むことができるからかもしれません。  通常よりも早く仕事が終わるぶん、締め切りが先の資料に目を通せたり、新しい企画を考えられたり。さらに、気兼ねなく昼寝をしたり、“ダメだなぁ”なんて思いつつ昼からビールを飲んだりね(笑)。その背徳感から、また次の仕事をがんばれたりするんですよね~」  また、会社では人の目を気にして持ち込めなかったアイテムを用意し、より快適なテレワーク環境を作っていったという。 「寒い日には自宅から電気毛布を持っていったり、乾燥が気になるときには簡易的な加湿器を持っていったりしました。洋服もZoom会議とかがなければラフな普段着。スーツを着ないだけでもだいぶリラックスできます」

会社の“無駄”を実感

エンジョイテレワーク

乾燥対策に加湿器(写真右下)も忘れない

 最後に鈴木さんの今後について聞いてみた。 「僕は正直、テレワークを続けたいですね。外食もしたいし、飲食店とかはやってくれた方が助かるんですが、業種によっては毎日会社に行かなくてもいいような気がしますね」  テレワークをしてみて、今まで会社でいかに“無駄が多かった”かを実感したんだとか。 「PCさえあれば仕事はできるし、会議もZoomで充分だし、やりとりはメールやチャットツールで大丈夫。となると、往復の通勤時間もまず無駄。普通に出社していたときは毎日毎日、仕事の進め方がわからないって泣きついてきた後輩も、テレワークになったらそこまで連絡してこない。そして、自然とミスも減ったんです。教えてくれる人が側にいるから甘えてたんでしょう」  鈴木さんの会社では、まだ正式に4月以降の勤務形態は決まっていないと言うが、終始「今のままがいい」と繰り返していた。<取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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