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宮城県発YouTuberが復興支援MVの制作費300万円を調達するまで

新しい挑戦、初めての経験だらけだった

ほーみーず そして、5人中3人の社長から「将来性込み」として出資された300万円。MVは無事に完成し、現在はYouTubeで公開されている。仙台放送でレギュラー番組を持つ宮城県出身のお笑い芸人・尾形貴弘や狩野英孝が出演。被災地をロケ地にしており、福島県の歴史博物館で撮影されたシーンや東北楽天ゴールデンイーグルスのホーム球場前で撮影したシーンもある。 るか 今回の楽曲では、るかは初めての作詞にチャレンジ。ちばしんも納得の映像に仕上がっているという。 「最初は本当に難しかったのですが、当時の自分の状況を思い出しながら、その思いを歌詞に落とし込みました。インフラもいつ復旧するかわからない状況で感じていた不安や、地域の方に助けてもらったことなどを文字にしていきました」(るか) 「ほーみーずのチャンネルの動画は自分たちで編集していますが、MVの映像編集はプロの方にお願いしていて。僕たちは監修というかたちで進めました。映像も曲も素晴らしいクオリティになっています」(ちばしん)

自分たちの発信で東北を盛り上げる大きな一歩に

ほーみーず 今後は地域に根付いたブランディングを行い、YouTuber兼アーティストとして活動していくという「ほーみーず」。メインチャンネルの視聴者には若年層が多く、“キッズ向けYouTuber”と揶揄されることもあったとか。 「YouTubeでは、これまで積極的にコラボはしてこなかったんですが、より幅広い層に知ってもらうためには、今後はいろんなジャンルの方とコラボしたい。ようやく僕らも発信者としてスタートラインに立てた段階ですが、これからも地元・宮城とは深く関わっていきたいし、東北を盛り上げていきたい」(ちばしん)
もういちど

画像は、ほーみーずのMV「もういちど」より

 じつは、『令和の虎』に出演した背景のひとつには、新たな層を開拓するねらいもあったという。その経験を決して無駄にはしないつもりだ。 「今回の挑戦で厳しさも痛感しましたが、YouTuberとして成長するための大きな一歩になったと思います。以前より僕らのことを見てくださっている方々からは、心強い応援の声もいただきました。同時に初めて僕らのことを知った方々から頂戴したご意見も真摯に受け止めて、ひっくり返すくらいの活動をこれから見せていくつもりです」(同)
ほーみーず】 2019年1月1日、“ちばしん”と“るか”という中学の同級生二人でYouTubeチャンネル開設。 わずか2年でチャンネル登録者数45万人を超え、若者層から圧倒的に支持されている。『替え歌』や『学校あるある』を中心に、数百万回以上再生されている動画も多数存在する。昨年12月24日、ちばしんは、新たに『NEWS USO』というチャンネルも開設し、大人のエンターテイメントにも挑戦し、YouTubeコンサルタントとしても活躍している。るかのイラストレーターとしての才能を活かしたプロジェクトも現在進行中。 <取材・文/伊藤綾、撮影/長谷英史>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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