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宮城県発YouTuberが復興支援MVの制作費300万円を調達するまで

 チャンネル登録者数47万人を超える宮城県発のYouTuberユニット「ほーみーず」。東日本大震災が起きた2011年当時、小学生だった2人が復興への思いを込めたMVを制作し、3月11日にYouTubeで公開した。
もういちど

画像は、ほーみーずのMV「もういちど」より

 2021年4月30日分までの動画視聴に伴う広告収入を日本赤十字社を通じて被災者たちに寄付するという。
ほーみーず

YouTuberユニット「ほーみーず」のちばしん(左)、るか(右)

 中学時代の同級生である“ちばしん”と“るか”で結成された「ほーみーず」の2人だが、MVの制作にあたっては人気YouTube番組『令和の虎』(※かつて日本テレビで放送されていた『マネーの虎』の復刻版)に出演。5人の企業社長たちを前にプレゼンした結果、300万円の資金調達をしていた。今回は、その詳しい背景について語ってもらった。

YouTube番組『令和の虎』でMV制作費として300万円の資金調達

ちばしん

2011年、小学校の卒業記念制作の準備中に被災したちばしん

 2人はラップが共通の趣味だったことからYouTuberユニットを結成。ちばしんは高校2年生の時からラッパーとして活動し、ミニアルバムを全国流通させた過去もある。「ほーみーず」としては、替え歌動画が100万回再生を超えるなど人気だった。そもそも『令和の虎』に出演した経緯についてこう話す。 「小学校6年生の時に震災を経験しているので、去年11月くらいから3.11に絡めた活動を何かできたら、という話をしていたんです。ちょうどそのタイミングで『令和の虎』に出演されている條隼人社長(株式会社 SGGK Group International)とお会いする機会があり、そこでお誘いをいただいたのが出演したきっかけです」(ちばしん)

若い視聴者に音楽で震災を伝えたい

ちばしん 300万円のMV制作費の内訳については番組内で明かされているが、学習塾「武田塾」を運営する林尚弘社長(株式会社A.ver)からは、「300万円で動画を制作して寄付する。(YouTubeの広告収入は)300万円を超えますかね?」といった疑問も投げかけられた。また、「復興の名を借りた売名では?」と厳しい意見も……。 「収録前にある程度は質問を想定して2人で回答を準備していたのですが、より深いところまで鋭いご指摘をいただきました。番組では『(今まで)震災復興に向けた活動を普段していないじゃないか』とも突っ込まれました。僕らの視聴者は震災当時、1歳や2歳だった子も多い。若い人たちに自分たちのスタイルで東日本大震災を伝えていく方法としては、音楽が一番だと考えておりますし、全国の震災を知らない世代にもアプローチする意味で、今回のプロジェクトの意義はあると思っています」(ちばしん)
るか

2011年、小学校の“帰りの会”の最中に被災したるか

 一方、るかが『令和の虎』出演についてこう振り返る。 「“虎”の方々(5人の社長)が並ぶなか、カメラやスタッフの方もたくさんいて。現場は普段は経験しないようなヒリヒリした空気感がありました。会社に就職した時の面接の何倍も緊張しましたね……」(るか)
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新しい挑戦、初めての経験だらけだった
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