ライフ

父娘で外出中に「もしかしてパパ活?」好奇の視線にウンザリ

アパレル店員から小さな声で「彼氏さんですか?」

パパ活 餃子さんのような経験をした人は他にもいる。寺田美加子さん(20代・仮名)が70代の父と、メンズアパレルショップで買い物をしていた時のことだった。二人で店内をぶらつき、美加子さんは自分用に購入する商品を選び終わり、一人でレジに向かった。父親は「外で待っている」と店の外に出たという。  美加子さんが財布を開いていると、男性店員の口からこんな言葉が出てきた。 「小さな声でコソッと『彼氏さんですか?』って」  美加子さんはすぐに、「いや、父です」と訂正した。男性店員は「すみません、冗談ですよ」と謝罪こそしているが、薄ら笑いを浮かべていた。“本当はパパ活なんだろう”とでも言いたいのだろうか……。

わざわざ聞かれることに不快感

「同世代の彼氏と買い物に出ても『彼氏さんですか?』なんて言われたことはありません。わざわざ聞かれるのが不愉快でした。しかも父にお金を出してもらっているわけじゃないのに……」  男性店員は20代前半くらいだったそう。このメンズアパレルショップには、この日以来、足を運んでいない。 「そもそもプライベートなことなのに、たとえ冗談でも年の離れた異性といるだけで『彼氏さんですか?』と聞けるメンタリティが全く理解できないのですが。実父と出かけているだけで好奇の目で見られてしまうのは嫌ですね」  今回取材した2人は、これからも父親との外出を楽しみにしているというが、水を差すような出来事に憤りを隠せない様子だった。パパ活という言葉が注目を集めることで、思わぬ弊害もあるようだ。<取材・文/星谷なな>
5歳の頃からサスペンスドラマを嗜むフリーライター。餃子大好き27歳。 たまに写真も撮ります。
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ