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銀座高級ホステスがテレアポ営業に挑戦、月収80万円稼げたワケ

 コロナ禍で大きなダメージを受けた「夜の街」。急遽閉店になる店や、出勤日数を減らされ生活もままならないホスト・ホステスも少なくない。そんななか、多くの水商売関係者が昼職を希望するも金銭感覚の違いなどから、なかなかうまくいかない現実がある。
高橋一美

銀座のクラブでホステスとして勤めていた高橋一美さん

 一方、昨年まで銀座のクラブでホステスとして働いてきた高橋一美さん。彼女もコロナ禍の影響を受けたひとりだ。法人向けに転職サイト「イーキャリア」「キャリオク」の求人枠を売る営業マンの仕事を開始。いわゆる昼職にもかかわらず、月収80万円を稼ぐこともあるという。なぜ、うまくいったのか。そこには、夜の仕事で培ったスキルが関係しているとか……。

30代を迎えて「夜の仕事一本で働く」ことを決意

高橋一美

現在の高橋さん

 山形出身で高校卒業後、仙台の短大に進学したことを機に国分町のキャバクラ店でアルバイトを始めたという高橋さん。 「ずっと共学だったんですけど進学したのが女子短大で、いきなり女子だけの生活に息苦しさを感じて、知人の紹介で夜の世界に入りました。一人暮らしで自由だったし、お金ももらえたので先のことは何も考えていなかったです」  20代前半にして月50~60万円を稼げていたそうで、短大卒業後も店に残っていたが、24歳で実家へ戻ることに。地元でエステの仕事を始めたが、ほかにもコールセンターなど、さまざまな昼職を経験。当時付き合っていた彼氏の関係で全国各地を転々とするようになるが、「やっぱり夜の仕事が好きだった」と振り返る。 「同棲していた彼氏の転勤についていくかたちで、行く先々で働いていました。自由にさせてくれる人だったので、昼職だけではなく、水商売もやっていましたね」  その後、30代に差し掛かると昼職での採用が難しくなってきたことを肌で感じた高橋さんは、「いっそ夜の仕事一本で働く」ことを決意。上京すると、その足で銀座のクラブで働くようになったという。

コロナ禍で大打撃、多くの水商売関係者が露頭に迷う

 そして、6年ほどの月日が流れたところで暗雲が立ち込める。コロナ禍だ。大打撃を受けた銀座。クラブの経営者はもちろん、この街で働くホステスたちは不安に陥った。30代、40代でも活躍している人もいれば、普段は学生や会社員をしているアルバイトも多かったという。客足が遠のいたことで休業を余儀なくされる店もあれば、出勤日数の大幅減で経済的に困窮してしまうホステスも続出した。  先行きが見えないなか、高橋さんのもとに「水商売セカンドキャリアプロジェクト」の話が届いた。これは、元関西ナンバーワンホストで現在は実業家の井上敬一氏が「今こそ夜の街に恩返しがしたい」と始めたもので、ソフトバンクのグループ会社であるSBヒューマンキャピタルが運営する転職サイト「イーキャリア」「キャリオク」の求人枠を扱う営業職として、水商売関係者たちが働くことを支援しようという取組みだ。  高橋さんは、勤務するクラブにも報告したうえでプロジェクトに参加することにしたという。
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