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有村昆の“軽薄さ”は持って生まれた才能 度が過ぎた「美女と密会」騒動

小手伸也もSNSで繋がった女性と不倫していたが……

 SNSで繋がった女性と不倫をしたというと、俳優の小手伸也が思い出される。しかし彼はその一件が報道されても、仕事を降板する事はなかった。しかし、有村昆の方は、不貞行為に及ぶことすらなかったと言うのに、仕事を失う憂き目にあった。やはり不倫そのもの以上に、その時とった言動や行動などのディテールが、後の仕事に及ぼす影響が大きいようだ。  人格を疑われるような言動や行動が報道されてしまうと、禊のための記者会見を開くことができない。記者会見で説明責任を果たせば、さらに世間に気持ち悪がられる事は明白だからだ。口は災いの元というが、言葉というのは、口から出た後、二度と消えることがないから恐ろしい。  去年、有村昆が企画を担当した演劇興行で、コロナウィルス感染のクラスターが発生した。演劇界の人間たちの間では、この一件は大ひんしゅくだったそうだ。門外漢の人物が真っ先にクラスターを起こせば、その道一筋で生きている演劇人は、憤まんやるかたない思いだったろう。有村昆が、そういう人たちにまで考えが及ぶ人物だったら、今回のような問題を起こさなかっただろう。

『ノマドランド』のコメントも軽かった


 今年度のアカデミー賞作品賞に輝いた『ノマドランド』に対する有村昆のコメントは「『土の時代から風の時代へ』。今年絶対見るべき一本! フランシス・マクドーマンドの見る世界は、アメリカ開拓時代の先祖そのもの。アメリカンドリームを求めていたはずが、若き頃のヒッピーに戻り複雑な心境になった。これが今のアメリカの真実なのか。ゆくゆくは日本の我々かもしれない」と、短文とは言え上っ面を撫でたようなコメントで、何が言いたいのか、さっぱりわからない。家と仕事を失った高齢者を描いたノンフィクションを原作とする作品に対するコメントとしてはあまりに軽く思える。  有村昆の軽薄さは、持って生まれた才能とでも呼びたくなるほど突出している。しかしそれは度が過ぎると他人に多大な迷惑を与えてしまう。私は「破滅を呼ぶ軽薄さ」というものが、この世にあることを、今回のこの醜聞で知った。これは非常に恐ろしい。肝に銘じておこう。
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
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