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有村昆の“軽薄さ”は持って生まれた才能 度が過ぎた「美女と密会」騒動

文/椎名基樹

有村昆の不倫“未遂”騒動に失笑

『存在の耐えられない軽さ』なんてタイトルの映画があったけれど、映画コメンテーターの有村昆の軽薄さには失笑した。今回彼がとった言動や行動に対して「女性軽視」という声が上がっているので、軽々しく「笑った」とも言えないけれど、彼の道化師ぶりは、お下劣ぶりをデフォルメしたコントのキャラクターのようで、「よくこんなこと考えつくよ」と妙な感心をしつつ笑ってしまった。
有村昆のシネマラボ

映画オンラインサロン「有村昆のシネマラボ」より

 映画コメンテーターの有村昆が、写真週刊誌『FRIDAY』5月21日号に不倫をスクープされたことを受けて、レギュラー番組をすべて降板した。いや実際のところ有村昆は、不倫はしていない。不倫をどこで線引きするのかわからないけれど、有村は痛々しくも涙ぐましい奮闘の甲斐もなく、意中の女性と男女の関係にまでたどり着くことができなかった。  有村はSNSからDMを女性Tさんに送りデートにこぎつけた。その最初の食事の場で、有村はいきなり「キミの彼氏になりたいな♡ ムラムラした時はいつでも呼んでくださいね!」とセックスフレンドに立候補。Tさんが「有村さん、お若く見えますね」と言うと、「やっぱりセックスしてるからじゃないですか?」と常に下ネタ全開。

下品な会話をすることに熱中している!?

 食事を終えると「スイーツを食べるだけでいいから」と粘り続け、ケーキバイキング付きのラブホに彼女を連れ込んだ。「何もしない」という約束だったのでTがセックスを断ると、有村は突然ズボンを脱いで下半身を“ボロン”と露出。だが結局、有村は願いを成就することができなかった。
 それでも有村はめげない。約1週間後、彼は真っ赤なテスラで自宅まで彼女を迎えに行き、約2時間ランチを楽しんだ。ここでも有村は、「アヒージョって、言葉の響きがエロいよねえ」など、昼間から下ネタ全開。挙句の果てには「僕はアゲチンなんです。僕とエッチした人は必ずブレイクする」と、自分の持ち物の霊力までアピールしたものの、あえなく玉砕した。  今回、報道された有村昆の愚行の中で、私が最も気になったのは、彼が「クイズ・セックス!」と題して、自分の好きな体位を出題したという部分であった。他にどんな問題があったのだろう? 私の大喜利魂が騒ぐ。有村は、女性を口説く事と同等に、下品な会話をすること自体に熱中しているように感じる。彼の根っからのお調子者ぶりがうかがわれる。それにしても、普通こんなアホなこと考えつく?(笑)。
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不倫で降板する人としない人の違い
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1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina

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