ハイアマ向けの高級一眼レフは買いか?
【EOS 5D MarkIIIレンズキット キヤノン】
’08年に発売され、カメラグランプリ2009を獲った「EOS 5D Mark II」の後継機「EOS 5D MarkIII」が登場。静止画と動画の画質を格段に向上させ撮影性能も強化。ハイアマチュアをターゲットにした上位機で、35mmフルサイズのCMOSセンサーを搭載する。細かくチェックするまでもなく欲しいに決まっているのだが、30万円を超える予算を出すほどのものなのか、その魅力をチェックしてみた ◆ハイアマ垂涎の2230万画素、35mmフルサイズ一眼レフはどうだ!! 「EOS 5D MarkIII」(以下MarkIII)は、ハイアマ向けに位置づけられているキヤノンのデジタル一眼レフカメラ。フィルムと同等の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。一般的なAPS―Cサイズと比べると2.5倍の面積で、広角レンズの魅力を引き出し、ボケの効いた写真が撮れる。 ボディはマグネシウム合金製で、グリップの形状やラバーの手触りなど、歴史のあるシリーズだけあって文句なし。防塵防滴構造で雨やホコリにも強く、故障しにくいのも○。サイズはW152×D76.4×H116.4mm、重量は約950gとどっしりしている。 解像度は2230万画素と高く、大きなポスターの印刷にも利用できる。常用ISO感度は100~25600で、高感度撮影時でもノイズを抑えているのがウリ。ISO6400は言うに及ばず、1万2800程度でもほとんどノイズが気にならない。高感度域のクオリティは従来の常識を覆すレベルだ。薄暗いレストランや夜の屋外でも、手持ちで撮影できるのはとてもうれしいところ。ISOオートの下限と上限を設定できるのも便利だ。 ファインダーは視野率100%、倍率は0.71倍と向上しており、見たままのフレーミングで撮影できるようになった。また、露出アンダー・標準・オーバーの3枚の写真を撮り、合成することでダイナミックレンジの広い写真を合成する機能や、複数枚の写真を重ね合わせる多重露光撮影機能も搭載。アーティスティックな作品も思いのままだ。 フルHD動画の撮影ももちろん可能で、ファイルの4GB制限が撤廃されたり、撮影中にヘッドホンで録画されている音声を確認できるようになった。 本体だけでも30万円以上するので気軽に買えるわけではないが、非常に心揺さぶられる逸品。仮に衝動に突き動かされても、悔いのない買い物になることは間違いない。◆ITライター柳谷智宣の物欲刺激度 2.5/3
◆編集担当Kの物欲刺激度 1/3
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