更新日:2021年05月30日 15:57
ライフ

父子家庭、月3万円で弟と食いつないだ中学生が「節約芸人」になるまで

月3万円で食費をやりくりした中学時代

高校時代

中学3年生以降は勉強と部活に加えて、家事も毎日の日課となった

 父親は毎日仕事に行っていたので、僕と弟のご飯は近所の方にお願いをしていました。そのあと、中学3年生で引っ越しをしたときに母親の料理本を発見し、そこから自分で料理をするようになりました。  そこで父親からは弟と2人分の食費で月に3万円をもらうようになったのです。毎月3万円と決められた予算の中で食費をやりくりしないといけないということで、毎朝、チラシを見てその日に何を買うのかを決めて学校に行き、部活帰りにスーパーに寄って買い物していました。  高校に入学すると弁当も作るようになり、ますますお得を求めて生活をするようになったのです。  高校では野球部に入り、野球道具を入れる大きなカバンを持ってスーパーに寄っていたので近所で噂になっていたとあとから知らされました。  チラシを見て食材を安く手に入れ、料理し、毎月予算の3万円で収めることが快感でした。

ゲーム感覚で節約を楽しむ

部活帰り

部活帰りにはスーパーで激安品を漁るのが習慣となっていた

 安い食材が売っているからわざわざ遠くのスーパーまで行って時間を使う価値があるのか、それとも少し高いけど近くのスーパーで買った方がいいのか、いろいろ考えることが楽しくなり、本当にゲーム感覚で節約を楽しんでいたのです。    今でもお得に買い物をしたときにゲームをクリアした感覚があり、達成感があります。この感覚が節約を続ける秘訣かもしれません。  生姜焼きや肉じゃが、天ぷらや唐揚げなど何でも作れるようになりました。
料理

いまだに節約料理はお手の物

 近くのスーパーで毎週火曜日にさんまやさばなど1匹100円で売っていたので、それを狙って買い物に行ったり、おからを安く手に入れて、おからポテトサラダやおからハンバーグなども作るようになりました。  また、大根の葉っぱで浅漬けを作ったり、腐りそうな野菜があったら野菜炒めにしたりと食材を余らせないような工夫もしていました。
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大学生時代には苦い経験も…
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1983年、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒。極度の節約好きで、ポイントやキャンペーン情報に精通するお笑い芸人。著書に『お得生活! お金がなくても人生100倍楽しめる!』。ブログ「いの得ブログ」、ユーチューブ「いの得ちゃんねる」にて日々、お得情報を配信中(Twitterアカウント:@InoueJuniti

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