ボーナス代わりに支給されたのは「醤油」…ボーナスもらえない人たちの悲哀
6月から7月にかけて支給される夏の「ボーナス」。2020年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、減額やカットされてしまう人もいるだろう。しかし、ボーナスをもらいたくても叶わない人たちもいる。主に「非正規雇用者」たちだ。
「同じ仕事をしているのに正社員だけがもらえるのはズルい!」
そんな思いを抱えた人たちも少なくない。また、会社の業績悪化などを理由に雇用形態を問わず、「支給なし」となってしまうこともありうる。そんなとき、お金以外の現物が配られることもあるだろうが……。
友人Aの会社のボーナスがありえなかったと話す、川上ななこさん(仮名・20代)。Aの会社はごく普通の会社で、入社して初めてのボーナスは業績に応じた額が支給された。その後、利益は出ているものの業績が落ち込んだときに迎えたボーナス。
支給されたのは「なぜこれ?」と思ってしまうほどのシロモノだったという。
「ボーナスとして支給されたのは、まさかの醤油だったんです。その時期、Aは『今回ボーナスないかも』と言っていました。Aはもちろん、その職場の方たちも動揺を隠せなかったようです」
Aと仲の良い上司は「ボーナスがでない年もあったけど、醤油が支給されたのは初めて」と驚いていたそうだ。支給された醤油はどんな物だったのだろうか……。
「スーパーでは見たことのない種類でしたので、製造元や名前で検索しました。スーパーなどで購入できる普通の醤油の相場は大体1リットル300円前後だと思うのですが、その醤油は、1500円くらいの値段だったのを覚えています」
だれもが「それだったら1000円でもいいから現金で支給してほしいよね」というのが正直な気持ちだった。しかも、その後も醤油での支給が2回程続いたのである。
「Aは一人暮らしだったので、毎日料理をするわけでもなく使い切ることはありませんでした。スーパーで販売している醤油とさほど味も変わらないので本当に困ったと言っていました」
初めて聞いたときはビックリして笑うしかなかったという川上さん。ちなみに、Aの会社は醤油とは一切関係のない業種だった。そのため衝撃のボーナスとして記憶から離れないと話してくれた。
ボーナスとして支給されたのは、まさかのシロモノ
会社は醤油とは無関係
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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