「修理となれば別途費用がかかり、さらにお金を取られることになります。ハッキリとした故障原因がわからないのでメーカーに問い合わせてもいくらになるかはわかりませんでしたが、ネットで故障内容を調べると洗濯機の吊り棒と呼ばれる部品に異常が生じている可能性が高く、修理費用と出張費を合わせると1万円以上かかることがわかりました。 　けど、洗濯機で新品でも安いやつなら1万円台後半から売っているじゃないですか。それを考えると高い修理代を払ってまでわざわざ直すメリットがあるのかなって。そう思ったら無駄に感じてしまったんです」 　そこで家電量販店で約2万円の格安洗濯機をクレジットカードのリボ払いで購入。配達時に壊れた洗濯機の回収を頼んだそうですがこちらもタダではありません。回収費用だけで1万円近くかかり、総額で3万円の出費になってしまったそうです。 「こんなことになるなら最初から新品の洗濯機を買っておけばよかった。そうすればリサイクルショップで買った中古洗濯機の代金と回収費用の1万7000円は負担せずに済んだわけですから。けど、洗濯機と一緒に買った冷蔵庫は今も問題なく動いており、ただ運が悪かっただけかもしれません。 　もちろん、値段は安かったですが故障時の保証がない点などのリスクを考えたら中古の家電を買うのは注意したほうがいいことを思い知らされました。ちょっと高い授業料でしたけどね」 　今はリサイクルショップでも店舗独自の保証をつけてくるところが増えていますが、その期間は1か月～数か月程度。初期動作不良などにはフォローしてくれても今回のように保証期間が過ぎてしまうと対応してくれなかったり、割高な修理費用が発生してしまうケースもあるようです。 　値段重視でリサイクルショップで家電の購入を検討している人もいると思いますが、故障時のリスクなどデメリットも把握したうえで検討したがよさそうです。 ＜TEXT／トシタカマサ　イラスト／パウロタスク（@paultaskart）＞ －［若者の「安物買いの銭失い」体験談］－ ※bizSPA!フレッシュより