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スケボーやサーフィンに「子供よりも自分がハマった」中年たち

「サーフィンだけは絶対にするな」と言っていた父親が…

「最初は『サーフィンなんか中継するなよ』とブツブツ言っていたお父さんでしたが、波はあんなに高いのか、女の子があそこまでできるのか、と感動したようで。私にもサーフィンをすすめてくるんです」  千葉県在住の大学生・鎌田さゆりさん(仮名・20代)は、自宅近くにサーフィン会場があった。幼少期から海で遊ぶことも多かったが、サーフィンだけは父親から「絶対にするな」と釘をさされていた。  地元にサーフィンにやってくる見た目がチャラそうな若者たちを見て、娘とは関わらせたくない、とでも思ったのだろう。しかし、そんな父親も、サーフィンのテレビ中継を見て、目から鱗……ではなく、涙を流していた。 「若者は素晴らしい、とかではなく、純粋に感激して、ひと言も喋らず涙を流していました。スケボーやサーフィンはスポーツじゃない、と言い出しかねない性格でしたが、中継を無言で見ていました」(鎌田さん)  年齢を重ねるごとに頭は固くなり、新しいものを受け入れられず、不満ばかりを口にする、というのが多くの中年だろうが、それを見事に覆してくれた。

「子どもより自分がハマッた」中年男性がスケボーに挑戦

スケボー

東京五輪に影響された藤川さんが購入した「近所のスポーツショップでセール品だった」というスケートボード

 スケボーやサーフィンを毛嫌いしていた人もいれば、若い頃にかじっていた人もいるはず。東京五輪に感化され、子どもに習わせるほか、自ら挑戦しようというのもわからなくない。中学・高校時代に少しスケボーを嗜んでいた神奈川県在住の早川俊哉さん(仮名・30代後半)は、20年ぶりに再開したというが……。 「子どものために、セールで5000円程度で売られていた小型のスケートボードを購入しました。ところが、子どもよりも自分がハマってしまい(笑)。ぼくは海の近くに住んでいるのですが、深夜の疾走感がたまらない」(早川さん、以下同)
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ジャンプした瞬間に…
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