「キチンと説明を読んでから入会すればよかったのですが、シャワーと更衣室が使えないんです。我々「ライト会員」はトレーニングをしたらそのまま汗だくで帰るしかないということですね……」 「ある日、あまりに汗をかいて気持ち悪く、周りに他の会員さんもいなかったので、ジムの隅でこっそりと着替えようとしたらスタッフさんに冷たく怒られてしまいました。 　駐車場の車の中で着替えようとしてもやはり注意されて、仕方なく近所のコンビニまで移動して着替えることになりました。その間にも、車のシートは汗でベチャベチャになるし、コンビニでは周りの客から白い目で見られるし、散々な目に合いましたよ」 　結局、安さに目がくらんで入会したジムでしたが、1か月もしないで退会することになったといいます。 「田舎だったので会員に知り合いもいたのですが、シャワーも浴びずに帰っていたので低額のライト会員だったことがバレバレだったようです。なんだか、恥ずかしくて行きづらくなってしまってジムはすぐに退会することにしました。 　どうやら自分が入会した時が、ちょうど近所のジムが入会金や管理費を無料にして、コロナ後の会員獲得をなりふり構わずやっていた時期だったようなんです。こんなひどい扱いをしていたらまともに続ける人はほとんどいないと思いますけど……。 　ジムには行きたいので他のジムに入り直そうとしたら、入会費などで1万円以上払うことになりました。こんなことなら、ケチらないで一番はじめのジムの月額7000円の通常会員になっていれば、無駄なお金も払わなくて済んだんですよね……」 　安いものには必ず低価格ならではの理由があるもの。しっかりと調べてから、本当にお得なのか考える癖をつけないと、いつまでも損をし続けることになりかねません。 ＜TEXT／高橋マナブ　イラスト／パウロタスク（@paultaskart）＞ －［若者の「安物買いの銭失い」体験談］－ ※bizSPA!フレッシュより