「理想の息子」を望む母親から毎日着信が…。“毒親”と向き合う20代息子が出した結論は
近年、よく聞かれるようになった“毒親”という言葉。「明確な定義や線引きはないものの、一般的には過度な干渉、価値観の押し付け、虐待などから、子供にストレスを与えてしまう親」のことを指すようです。
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しかし、毒親による悩みを抱えているのは成人前の子供だけに限りません。北野透さん(仮名・29歳)は今でも母親からの過度な干渉に迷惑しているといいます。目下の悩みは「過度に母親から電話がかかってくる」というもの。
「朝6時から電話がかかってくることもありました。今はリモートワークだからいいですけど、出社しているときは会社の電話にかけようとしてきたこともあって……。うっとうしいし、恥ずかしかったですね」
地元の東北から上京して6年前ほど経ったそうですが、特にここ3年で母親からの電話は急激に増えたとか。仕事中で電話に出れなくてもお構いなしで、急ぎの用事でもないのに1日に何度もかかってくることもあったそうです。
「電話の内容はだいたい自身の近況報告やその日作った料理のレシピ、そして最近使った健康商品を『アンタも使ってみなさい』と勧めてくることが多いですね」
なかでも北野さんの母親は、健康に関して過度なこだわりを押し付けてくるようです。例えば「真空パックの商品には添加物が多く含まれているから絶対に買うな」などと、どこで仕入れたのかわからない知識を披露して、口うるさく忠告。
その他にも、発がん性物質を抑える「塩」、心身の調子を整える「波動水」など、明確な効能が実証されているか不明のスピリチュアル系商品を紹介されることも多々。さらには「公園を裸足で歩いて、身体のなかに溜まった電気を逃したほうが良い」といった謎のアドバイスをされたことも。
北野さんは一人前に仕事もこなして恋人もいます。自立した社会人にもかかわらず、母親から過度なおせっかい電話がかかってくるのはなぜなのでしょうか。
素朴な疑問に対して「自分はひとりっ子で子供の頃から過剰に期待されていたから、『今でも健康にいて欲しい、元気にしているのか』と気になるんじゃないか」と北野さんは推測。ここ最近でも、実家にいた頃の北野さんの写真が送られてきたり、当時の思い出が文章として綴られてきたりと、自分に対して子離れができていないのを実感したそうです。
電話に出ないと職場にかかってくる
謎のスピリチュアル系商品を紹介される
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