2位 横浜・第一亭「ヤキソバ」
横浜・第一亭の「ヤキソバ」
奇しくも3位と同じく港町でカタカナ表記のヤキソバ。ワタシが若い頃からずっと通っているお店。こちらの餃子はマイスタンダード。ドラマ『孤独のグルメ』に登場以降は裏メニューのパタン(ニンニク和えそば)が表以上に有名になりパタン目当ての客の行列が出来ることもあった。そんなお店で最近知ったのがヤキソバの素晴らしさ。
このヤキソバもこのお店そのものの味がする。白く断面が四角い太麺に深い旨味が纏わり付いて、麺の1本2本がそれぞれに愛しくなる。塩味でも醤油味でもなく、ホルモンは入っていないけれどホルモン炒めの味がする。このお店の他の料理の美点がヤキソバに収束していると云っても過言ではない。まさに第一亭そのものの味。どの料理も5分以内に手早く作って出されるのも素晴らしい。パタンよりもヤキソバを。ウマウマウー。
「第一亭」
第1位 富士宮・鉄板焼ちゃん富士宮駅前店「焼そば丼」
富士宮・鉄板焼ちゃん富士宮駅前店「焼そば丼」
焼きそばをおかずにご飯を食べる文化は日本のあちこちにあって、自分の中に存在しないその風習に触れる度に衝撃を受けるのだけれど、その究極とも呼べる丼仕立てに出会った。定食とは明らかに様相が変わる丼。もちもちを通り越してくきゅっと噛み応えのある麺にソースが絶妙に絡んだ富士宮焼きそば(想像よりもずっと薄味である)の快楽を更にご飯が支える。
焼きそばとご飯、まさかのタッグ結成で思いもよらなかった大技が繰り広げられるのかと思いきや、穏やかにお互いを尊重して協調講和路線であることに驚く。普通に美味しい。違和感をあまり感じない。刻み海苔が焼きそばとご飯に有無を云わさず握手をさせる。白ゴマもナイスサポート。ウマウマウー。焼きそばの親和性に驚くと共に、日本の食の奥深さと欲深さは果てしない。それはそのまま焼きそばの果てしなき旅に繋がる。美味しかったです! 御馳走様でした!
「鉄板焼ちゃん 富士宮駅前店」
小野瀬雅生(おのせ・まさお)
1962 年神奈川県生まれ。「クレイジーケンバンド (CKB)」のリードギタリスト、バンド「小野瀬雅生ショウ」のリーダー、歌も担当。通称は “のっさん”。緩急自在なギタープレイは“ハマのギター大魔神”の異名をとる。アコースティックユニット「小野瀬雅生と須藤祐」やソロ名義でもライヴ活動を行うほか、数多くのアーティストと共演、楽曲提供をしている。横浜DeNAベイスターズの熱烈ファンであり、高級・B 級問わぬ食べ歩き家としても知られる。ブログやnote、YouTubeなどでさまざまな分野の文章や動画を配信してお り、横浜市商店街総連合会の食イベント『ガチ!シリーズ』に例年参加など多岐にわたる活動を精力的に行っている。
「龍鳳」
住:北海道小樽市稲穂 4-4-9 営:11:00~20:00 休:木(祝日の場合は営業、翌日休)
「長谷川」
住:大阪府大阪市東成区中本5-26-6 営:11:30〜14:30 17:00 ~ 21:00(日・祝は
11:30〜15:00 )休:月
「天一軒」
住:兵庫県神戸市中央区琴ノ緒町4-1-100 営:18:00 ~ 22:00 休:水
「第一亭」
住:神奈川県横浜市中区 日ノ出町1-20
営:11:00~14:00(昼営業休止の日アリ) 16:00 ~ 21:00 休:火
「鉄板焼ちゃん 富士宮駅前店」
住:静岡県富士宮市中央町9-3
営:11:00 ~ 14:30 17:00 ~ 23:00(月火木金)11:00 ~ 23:00(土)11:00 ~ 22:00(日祝) 休:水(祝日の水曜は営業。翌日木曜休)