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「ハイペースは差し有利、スローペースは先行有利」は本当か?競馬の格言を検証

格言とは逆の適性を持つ馬もいる

 競走馬にはスローペースになる事で脚が溜まり速い上がりが使える、ハイペースになる事でスタミナを活かして他馬がバテる中を粘る事が出来る、という格言とは逆の適性を持つ馬もいます。  逆もしかりで、格言通りにスローペースで楽な競馬をした時に粘れる逃げ馬やハイペースで前がつぶれた時に届く差し馬もおり、競走馬によって持っている適性は異なります。  しかし、下級条件の馬ではそのような適性を有していても展開を覆せる能力がありません。そのため、結果的に格言通りのレースとなってしまうのです。  そのため、重賞など上級条件ではそれぞれの持つ適性がかみ合えば不利と言われる場面でも巻き返すことができるというわけです。  脚質を単純な位置取りと考えるのではなく、脚の質という本当の意味での脚質と捉えることが大事。そうすると、この格言の意味も変わってくるでしょう。

上級条件の馬は要注意か

 という事で、今回の結論。 「ハイペースは差し有利、スローペースは先行有利だが上級条件など実力馬が真逆の適性を有している場合ならその限りではない」  なんだかラノベみたいな格言になりましたが、この方が今風でいいでしょう(笑)。 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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