仕事

人事部は採用候補者のSNSをこう見る「“非公開”や“全消し”は逆に怪しい」

酔った勢いで会社の悪口を書き込む大人も

 後から「黒歴史」などがバレるというパターンも多いのがSNS。入社後も油断はならない。  筆者にも思いあたるフシがないわけではない。若かりし頃に登録したmixiには、会社の上司の悪口が並んでいるし、俺はもっとでかい人間になる、などといった恥辱にまみれた投稿も散見される。  正直、今すぐに消したい。だが、ログインIDやパスワードを覚えていないのだ。いったい、どのメールアドレスで登録したのか。消そうと思っても簡単には消せない。 「デジタルタトゥー」とは、一度ネット上で公開したことは、たとえ自分自身が消したと思っていても、ログやキャッシュが残るだけでなく、見ず知らずの第三者がその事実を記録している場合もあることから「2度と消せない」という意味をあらわす言葉だ。  無意識に自らの体に「タトゥー」をせっせと彫りこんでいたとは、当時の自分は知る由もないのである。  もちろん、これは若者だけの問題ではない。酔っ払った勢いでSNSに過激な文言を書き込む大人は絶えないのだ。会社にバレてこっぴどく叱られる前に、改めてSNSの使い方を冷静な視点から見直したい。 <取材・文/山口準>
新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
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