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箱根駅伝”走る小栗旬”の現在は? 記憶に残るスーパーランナーたち

上野裕一郎(中央大→エスビー食品→DeNA→立教大駅伝監督)

立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チーム

画像は、「立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チーム」の公式サイトより

 佐久長聖高校時代は1学年下の佐藤悠基と共に名を馳せ、2004年に鳴り物入りで中央大学に入学した上野裕一郎。初めての箱根となった第81回大会では1区を任されたが、区間19位と大ブレーキを喫する。  だが、その後の駅伝では期待通りの活躍をみせ、3区で出場した第83回箱根駅伝では9人抜きの快走で区間賞を獲得。同レースの区間2位は当時三大駅伝で日本人に負けたことがなかった留学生選手であったことからも、上野の走りがいかに素晴らしかったかが分かるはずだ。  36歳になった彼は今、立教大学の駅伝部監督を務めている。現役を退いたにもかかわらず、12月5日に行われた男子5000メートルの競技会に出場し、13分48秒27の好記録をマーク。これは箱根駅伝に出場する強豪校の選手にいてもおかしくない、化け物じみたタイムである。

出岐雄大(青山学院大→中国電力→現役引退)

 今ではすっかり強豪校の青山学院大学だが、同大学がまだあまり強くなかった時代、エースだったのが出岐雄大だ。  2010年1月、1年生で出場した第86回箱根駅伝で1区を任され区間9位と好走。青山学院は同大会で41年ぶりのシード権を獲得しており、それに大きく貢献した。  翌年/翌々年はエース区間の2区を走り11人抜き(区間4位)/9人抜き(区間賞)の力走。まさにエースの名に相応しい活躍と言えるだろう。また、4年時の出雲駅伝ではアンカーを任され、青山学院駅伝初優勝のゴールテープを切っている。  鳴り物入りで入社した中国電力時代も、ハーフマラソンの大会で優勝するなど結果を出したが、2016年に現役引退を発表した。  現在は同社の社業に専念しているが、2019年に『消えた天才』(TBS系)に出演し、駅伝ファンを沸かせたのは記憶に新しい。
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「走る小栗旬」と呼ばれた矢澤曜
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学生スポーツ、野球、旅行、麺類を愛するライター。福岡ソフトバンクホークス・井上朋也の大ファン
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