ビルのライトに照らされた川沿いをランニングする山北早紀。靴のひもを締め直したり、ドリンク休憩を挟みつつ、目標の5kmを走り終えた解放感からか「ラーメン、食べに行く？」とのお誘いが。頑張って走った分がマイナスになるのでは……。 「ラーメンが好きすぎてスキあらばいつでも食べたいんですよ（笑）。アイドルでいるからには常にきれいな体形でいたいけど、食べるのは大好きだから、運動を増やすしかなくて。好きな物を食べるために運動していると言っても過言ではないですね。実際は、運動したあとは健康意識が上がってサラダやプロテインしか口にしなくなるんですけど、本音はラーメンが食べたいです」 　デビュー前の合宿で体力不足を痛感して、夜のランニングに精を出していた時期もあるという。 「運動部の経験もなかったから、人生でちゃんと走ったこともなかったんです。合宿で街中をランニングしたときに、私とみゆたん（久保田未夢）だけは全然走れなくて、メジャーデビューするためには、こんなに走らないとダメなのか……って震えた記憶がありますね。そこからしばらく、特に一日に2公演あるツアーの前には重点的にランニングをするようにしてました。ポケットに小銭を入れて、帰りにコンビニでプロテインを買って飲むのが日課でした」 　’21年で30歳の節目を迎えた山北。年を重ねるごとに運動の重要性をひしひしと感じている。 「周りから『三十路を超えたら、一気に太りやすくなる』って言われておびえてたんですけど、いざなってみて、気を抜くとやばいことが改めてわかりましたね。ここ数年は週に2回ホットヨガに通っていて、ちょっとサボるとすぐにお腹がぷよっとします。最近のライブ前に4日間ラーメンを我慢したらライブのスタッフさんから『お尻がきゅっと上がってて、外国人みたいなスタイル』って褒めてもらえて嬉しかったです！」 　世のサラリーマンたちも彼女を見習って、ラーメンは少し控え、ランニングを始めてみるべきか――。

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【山北早紀】Saki Yamakita ’91年、北海道生まれ。リーダー。日々頑張るための活力はストロングゼロ。ランニングからヨガに変えた理由は「アスファルトで走って膝を少し痛めたのと、バストが崩れやすいって噂を聞いたので」 撮影／尾藤能暢　ヘアメイク／菅原利沙　スタイリング／津野真吾(impiger)　衣装協力／ BRAND SELECT　取材・文／森ユースケ