次に燻製牡蠣のオイル漬けだ。これはローソン100の他、ダイソーなどにも売られているのだが、見つけるといつも4〜5個くらいまとめ買いしてしまうほど僕の大好物である。小粒な牡蠣の中に燻製の香りがぎゅっと詰まっていて、そのまま食べても非常に美味しく、酒のあてとしてもぴったりなのだ。 　缶詰を開け、牡蠣をオイルごと温めたボイルパスタにドバッとかける。1缶では牡蠣の量が少し物足りない感じがしたので2缶開けた。さっぱりとしたオイルが絡んでつるつるとした食感になったパスタを牡蠣といっしょに口に運んでぎゅっと噛み締める。すると、パスタと燻製の香りが一体となって鼻腔を抜けていく。ああ、これは堪らない……。これで材料費はたったの432円（税込）である。 　これは缶詰の中身をそのままパスタにかけるだけでも十分に美味しい。が、缶詰のオイルで炒めた玉ねぎ、ズッキーニ、にんにく……なども加えると、さらに美味しくなるという。僕はそこまでしなかったのだが、調理を面倒に感じない人であれば、それも試してみてもいいかもしれない。 　最後にグリーンカレーである。グリーンカレーはご飯といっしょに食べるものというイメージが強いかもしれないが、本場タイではパスタにかけるのもわりと一般的な食べ方だ（※筆者は以前、タイに住んでいた）。そのため、これはもう食べる前から美味いとわかりきっている。 　缶詰を開けてパスタにドバッとかける。これも1缶ではちょっと物足りないので2缶使用。わりと大きめの鶏肉がゴロゴロ入っているのが嬉しい。パスタをグリーンカレーによく絡めてから口に運んだ。レモングラスやこぶみかんの葉によって生み出される味と香りが唐辛子のピリッとした辛味によって引き立てられている。パスタとの相性も抜群だ。これは今回食べたパスタの中でいちばん美味しかった。これで材料費は492円（税込）。タイ料理レストランで食べたら間違いなく1000円前後はするだろう。 　ローソンストア100には他にもさまざまな食品が売られている。このボイルパスタに合うものをさらに探してみるのも面白いかもしれない。 ＜文／小林ていじ＞バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeチャンネル「ていじの世界散歩」。100均グッズ研究家。