ライフ

アナログマの抵抗むなしく東北も地デジ化完了

 あの東電のキャラクター「でんこちゃん」が3月末をもって完全に姿を消した。節電と電気の安全を長年アピールしてきたが、「合理化のためにはやむをえず。今後とも使う見込みはありません」(東電広報)とのことだ。何だかかわいそうな気もするが、そういえば博覧会などのために誕生したキャラたちは、そのイベント終了後、どこでどうしているのだろう? というわけで、気になるキャラの“今”を追った! 【アナログマ】 アンチ地デジ化のパロディキャラ
アナログマ

地デジカが著作権にうるさく、二次創作にも否定的だったのに対して、アナログマは著作権フリー。ネットユーザーが盛り上げた“俺たちのキャラ”だった

 2ちゃんねるでもともと存在していたアスキーアート(AA/文字絵)のキャラクター「クマー」。その頭にアンテナを付けただけ、というキャラがアナログマだ。地デジカに対抗する形で、同キャラの発表直後に2ちゃんに登場。ネットを中心に話題となった。  地デジカを頭から喰らう姿をはじめ、多様なAAが登場しただけでなく、ニコニコ動画で歌や映像が発表されたり、Tシャツなど関連グッズが作られたりと、ネットでは地デジカ顔負けの人気者に。  ネットニュース編集者の中川淳一郎さんは次のように解説する。 「人気の背景には、テレビ利権に反発する嫌儲の意識があるでしょう。ネットユーザーは判官贔屓な一面があるので、チャラチャラしたテレビ業界が強引に地デジを推し進めて、従来のアナログテレビを虐げている……といった想像を勝手に肥大化させ、業界の取り組みやイメージキャラを揶揄するキャラを作り上げたんです」 ◆着ぐるみコスプレで葬儀に参列する人も  昨年7月24日の正午、アナログテレビ放送の終了に合わせて、秋葉原では葬儀まで行われた。 「多くのギャラリーが詰めかけ、500枚用意した会葬礼状がすぐになくなってしまいました。アナログマの着ぐるみコスプレをしている方が自主的に参列して、自分の遺影に自分で焼香する光景も」(葬儀を開いたデジタルグッズ店・サウスタウン437)  一貫して、ネットらしい“ネタありき”のキャラだったワケね。 ― 役目を終えた[あのキャラ]の今【2】 ―
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート