役目を終えたゆるキャラ「地デジカ」はどうなる?
―[役目を終えた[あのキャラ]の今]―
あの東電のキャラクター「でんこちゃん」が3月末をもって完全に姿を消した。節電と電気の安全を長年アピールしてきたが、「合理化のためにはやむをえず。今後とも使う見込みはありません」(東電広報)とのことだ。何だかかわいそうな気もするが、そういえば博覧会などのために誕生したキャラたちは、そのイベント終了後、どこでどうしているのだろう? というわけで、気になるキャラの“今”を追った!
【地デジカ】
地デジ化推進キャンペーンキャラ
地上デジタルテレビ放送への完全移行に向けて、「地デジ化」促進のため、’09年4月に登場したキャンペーンキャラクター・地デジカ。同じくキャンペーンキャラを務めていたSMAPの草彅剛が公然わいせつ容疑により逮捕された直後で、「急造の代打!?」てな邪推もネットなどでささやかれたが……。
「それは誤解です。キャラ制作の幹事社となったフジテレビで同年2月から制作に取り組み、約150案の中から採用されたのが『地デジカ』。あの出来事の前から話は進んでいました」(日本民間放送連盟)
地上民放テレビ各社だけでなく、NHKや受信機器メーカー、家電量販店、地方自治体などの地デジPR活動で活躍。テレビCMやイベント出演など、さまざまな場面で目にするキャラとなった。
「親しみやすい地デジカは、特にお子さんに大人気。イベントなどでは家族連れが着ぐるみに駆け寄り記念撮影するといった姿が数多く見られました。バラエティ番組や地デジPR番組などでも活躍。地デジカの存在が地デジ放送の周知・広報に果たした功績は非常に大きいと考えています」
◆着ぐるみは「地デジカを模したもの」!?
本来は昨年7月の地デジ完全移行で役目を終えるはずが、震災の影響により岩手・宮城・福島の東北3県で地デジ導入が延期に。そのため地デジカの活動も継続されたが、「ついにこの3月末で東北3県のアナログ放送が終了。“地デジ放送への完全移行”のために生まれた地デジカの活動は一区切りを迎えます。4月1日以降も東北3県のアナログ視聴世帯へのレスキュー活動といった場面で限定的に登場する予定ですが、ひとまずは『お疲れさま』になるかと」
そうなると、着ぐるみとかはどうなってしまうんでしょうか?
「着ぐるみは、あくまでも地デジカを模したもの。着ぐるみがどうなるとか、中の人は誰とか、そういう話はちょっと……。地デジカは、あのイラストがすべてなんですよ」って、某“世界一有名なネズミ”と似たような存在なのね。
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