文／椎名基樹 「新婚さんいらっしゃい！」（テレビ朝日系）のアシスタントが井上咲楽に決定した。彼女は22歳。かつては手入れされていない、太い眉毛がトレードマークであったが、それを細く整えてから、ずいぶんあか抜けてきれいになった。

藤井さん、よろしくお願いします🙇‍♀️！

歴史ある番組の凄さを噛み締めて、精一杯頑張ります https://t.co/J33j9x8HEj

— 井上咲楽 (@bling2sakura) February 1, 2022

「新婚さんいらっしゃい！」の歴代女性アシスタントを振り返ってみると、江南早苗、梓みちよ、ジョン・シェパード、片平なぎさ、岡本夏生、渡辺美奈代、山瀬まみと、元々は、銀座のクラブ感すら漂う大人の人選が続いていて、おぼこいイメージの井上とは、真逆だと言ってもよい。彼女の起用は大胆な決断なのかもしれない。 　男女関係の機微など理解できそうもないし、年齢も22歳と若いためか、彼女の起用を不安視する声もあるようだ。ただ私はメイン司会が藤井隆という時点で「もう見えた」と感じた。この人がいたかと膝を打った。番組の売りでもある「新婚さんによる下ネタ」も藤井隆なら、さらりと笑えるように料理してくれそうだ。顔もどこか桂文枝に似ていて違和感がない。特に空を飛ぶカモメのような形をした眉毛がそっくりである。 　新たな歴史に踏み出す長寿番組であるが、気になるのはもはや伝統芸能とも言えるこの番組の「お約束」が、どの程度受け継がれるかと言うことだ。 　イエス・ノー枕は、受け継がれるのだろうか？　その使用法を井上咲楽は知っているのだろうか？　「椅子コケ」は外せないだろう。でも、やるほうはなかなか難しいだろう。他人の定番ギャグを受け継いだら、ただのパロディーになってしまいかねない。