47歳バツイチおじさんに訪れた春「離婚の原因が出会いのきっかけに」
コロナ禍で人との関わりが減り、恋人をつくるのが難しくなったと感じている方も多いのではないでしょうか。
貴博さんはここ5年程、子どもの頃や学生時代に好きだった漫画やアニメ、映画などのグッズやフィギュアを収集するという趣味に没頭していました。
「子どもの頃に手が届かなかったものが、やっぱり今でも心に引っかかっていて欲しいものなんですよ。手にした瞬間の喜びが半端ないんですよね」
バツイチの貴博さんには子どもがおらず、「子どもの頃の自分におもちゃを買ってあげている感覚」とのことでした。
今から約10年前、貴博さんは36歳のときにひとつ歳下のN実さんと社内結婚しました。
「N実は、ファッションに無頓着な僕をおしゃれにしようとして、よく服や靴を買ってきてくれました。服は本当に何でもいいので言われるがままに着ていましたが、靴だけは学生時代からずっとコンバースのオールスターの黒が好きで譲れなかったんですよね」
同じスニーカーを何度も買ってきては、履き潰してまた買ってくる……そんな貴博さんの行動がN実さんには理解できなかったそうで、何度も喧嘩になったとか。
「僕が古いおもちゃや映画のグッズなど買い集めるようになったら、さらにN実の機嫌が悪くなっていったんですよ」
そんななかで、「しかも僕は40代後半でバツイチ。たいしてお金があるワケでもないし、カッコよくもない」とため息をついていた井上貴博さん(仮名・47歳・会社員)だが、不意に“モテ期”がやってきたそうで……。いったい、なにがあったのか。今回は、そんな出会いのエピソードをご紹介しましょう。
子どもの頃に好きだった趣味に没頭
元妻との不仲の原因
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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