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入浴剤のバブ「ブクブク中の入浴は間違い」の理由。メーカーに聞いてみた

あの「ブクブク」が効いていると感じるが

バブ

バブ 森の香り

 とはいえ、発泡中の様子を見ていたり、泡が体を伝っていくのを感じると「効いてるな」という実感めいたものがあるが、実際の効果はどうなのか。 「ブクブクしているということは炭酸ガスがまだお湯に溶けきっていない状態ですよね。炭酸ガスはお湯に溶けきって皮膚から吸収されて血流を促進する効果が発揮されるのです。そのため、溶けきってから効能が得られます」  どうやら筆者が感じていた「効いてる感」は、単なるプラシーボ効果だったようだ。では、溶け込んだ炭酸ガスの効果はどのくらい続くのだろうか。 「もちろん溶けきった直後が最大の濃度であり、時間が経つにつれて炭酸ガスは揮散していきます。しかし、2時間は効果が得られるように設計されています」  入り方によってお湯に溶け込んだ炭酸ガスが抜けやすくなるとこはないのか。例えば、子供が居る家庭で、バブを入れたお湯を子供がバシャバシャとかき回すような入り方をしたら、炭酸ガスが抜けてしまうようなイメージもあるが、その点はどうなのだろうか。 「かき混ぜたからといって、それほど揮散することはないので、気にする必要はありません。また、お湯に溶けた成分としては炭酸ガスだけではなく、香りや温泉成分なども含まれていますので、炭酸ガスばかりにこだわらなくてもお楽しみいただけますよ」  つまり、夕方に子供がバブを入れた風呂に入った後、大人が夜遅くに入浴するような場合でも、リラックス効果は十分に得られるということだ。では、効果を高めるため、「濃く」しようとして、お湯の量を減らしたり2錠入れるなどの方法はどうだろう。 「そうしたくなる気持ちはわかります(笑)。ただ、一般的な家庭の浴槽であれば、お湯の量を少なくしても多くしても効果はほとんど変わりません。たとえ、2錠入れたとしても効果が倍になるわけではありませんし、逆に色や香りが濃くなりすぎてしまうなど、設計通りの性能は失われてしまうことになります」

香りの違いによって効果の差は?

 1983年の発売からまもなく40年。これまでにバブは100種類近く(バブミルキー、バブクールを含む)の香りを発売してきた。香りの種類によって効果の大小はあるのだろうか。 「香りで効果の大きさに差はありません。気分や季節によってお使い分けいただくのがいいですね。お湯に香りや色がつくために入浴剤を使うことを避けている方には、無色透明で無香料の『バブクリア』という商品もあります」  飲料でもここ数年、無味無糖の炭酸水が流行している。入浴剤もまた、無色無香料の時代が来るのかもしれない。  まもなく暑い夏がやってくる。この季節、湯には浸からずシャワーで済ませる方も増える。夏バテ感やエアコンの使用などによりだるさを感じたときにも『バブ』が効果的だと、田辺さんは語った。これまで誤った入り方をしていた筆者も、今夜からは溶かしきって入浴し『バブ』の効果を最大限に享受しようと思う。
バブ

バブ クリアタイプ

バブ

バブ クール ミントの香り

<取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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