日本の「食」、日本の「農業」を下支えする金融商品[コメeワラント]の魅力とは!? (3)

コメの先物価格を対象とした日本初の金融商品「コメeワラント」が3月26日に発売され、大きな話題となっている。一般投資家に馴染みの薄かったコメ先物市場に、1000円程度という少額から追証なしでレバレッジ投資できるeワラントで、誰もが手軽に参入できるようになったからだ。「コメeワラント」の何がスゴイのか? その秘められた可能性とは? 東京穀物商品取引所営業広報部長の白坂美治氏とeワラント証券マーケティング部長の小野田慎氏に聞いた。

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18世紀日本が生んだ先物 21世紀金融工学技術で取引する

◆需給が国内で完結為替の影響を受けない

小野田慎氏

「少額で損失限定、レバレッジ投資が可能で誰でも馴染みやすい金融商品です」とeワラント証券マーケティング部長の小野田慎氏

 ならば、「コメeワラント」を投資家から見た場合、どんな魅力があるのだろうか。

「原油などと違ってほぼ国内の需給だけで価格が決まるので、ひどい凶作などがない限り価格は安定しています。同じ穀物でも小麦や大豆などと違って100%国産ですから、為替の影響がないのも大きい。多少値が動くのは、新穀(新米)が出る秋。夏に天候不順があったり大きな台風が来たりすれば影響は受けると思いますが、値が動く理由がはっきりしているので、これからeワラントを始めようという人にも適しているといえるでしょう」(eワラント証券マーケティング部長小野田氏)

 相場を見るポイントとしては、農水省が11月に発表する生産数量目標、天候、作況指数など。ともすると情報過多のきらいもある株やFXと比べると、いずれも国内の身近な材料ばかり。投資ビギナーでも、少額から始められるので、実際の商品先物取引の練習にもなるだろう。

 それともう一つ、「コメeワラント」には他の金融商品にはない大きな魅力がある。

「売買することがすなわち、日本の農業をサポートすることに繋がるという点です。コメは日本の生命線、原点ともいえる農産物。1993年のいわゆる平成コメ騒動の時も、先物市場があれば当業者はヘッジ取引を行うことで、経営の安定が図れたと言われています。コメ業者以外の投資家の参入が増えれば流動性が増し、価格の透明性が高まることで、生産者・流通業者のヘッジが円滑にできるようになります。つまり、コメ先物に投資することは日本の農業の下支えに繋がります。健全な市場でこそ、これからの農業は発展し
ていくのではないでしょうか」(東京穀物商品取引所営業広報部長白坂氏)

 日本の農業の将来を左右するかもしれないコメ先物市場と、その市場への個人投資家の参加機会を提供する「コメeワラント」。数年後には日本を代表する金融商品になっているかもしれない。

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