――エクストリーム出社を取りまく環境は、発案された頃から変わって来ていますか？ 天谷：コロナ禍に伴いテレワークも増えたので、出社という概念が大きく変わったなと感じます。必ずしも、決められたオフィスに行かなくてもよくなった人も増えましたよね。 ――通勤時間がなくなってエクストリームできる時間が長くなってますね。 天谷：出社のゴール地点に制限もなくなりましたね。決められた時間に業務ツールにログインしたり、ZOOMに入りさえすればよくなった人も多いでしょう。ネット環境さえあれば、キャンプ先からでも接続可能ですね。 ――朝活という言葉が広がるなど、エクストリーム出社に追い風が吹いているようにも感じます。 天谷：コロナが広がり始めた頃、飲食店が夜開けられなくなったこともあって、早朝から開店して朝専用のメニューを出すお店も増えました。TBSの朝の番組でも、生中継で「朝グルメ」を紹介していますね。 ――流行の変化もありますか？ 天谷：サウナやスーパー銭湯も朝風呂をやっているところが増えて来たので、ひとっ風呂キメてから出社する環境が整って来ました。サウナ施設によっては、早朝にアウフグースをやっているところもあるので、ととのってから会社に行くのもいいんじゃないでしょうか。 ――天谷さんは、熱波師でもありますが、出勤前のサウナについて心得はありますか？ 天谷：「ととのう」って、疲れも伴うので、何セットも入らず1回くらいにしておくのが、目覚ましと気分の切り替えにはいいと思います。朝は、いずれにしても顔を洗ったりするので、サウナはいいですね。 　テレワークの拡大で出社の機会は減ったが、その分、気持ちの切り替えが難しいという問題も出て来ている。そんな今こそ、通勤時間として使っていた時間などを有効活用して、エクストリーム出社が今一度盛り上がれば、社会全体のストレスも減るのではないだろうか。＜取材・文／Mr.tsubaking＞ Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大！天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。