これを機にユニットを脱退し、撮影会も一切受け付けなくなったという。 「学業も忙しかったし、何よりトラウマでもう怖い目に遭いたくないので全て辞めることにしました。 　自分の活動を振り返ってみると、お金の話は言いにくいけど、きちんとボイスレコーダーに録音するぐらいしておけば良かったと思う。また、個人間のやりとりではなく、ちゃんとした撮影会に参加するかたちや、事務所に所属するという選択肢もありました。引かれるお金はあるけど、それは保険料だと思って。未練はあるようなないような……」 　TwitterなどのSNSの発達によってアイドルとファンの距離感は圧倒的に近くなり、フリーで活動して“バイト感覚”でお金を稼げるようにもなったが、相手と1対1ではリスクもあるのだ。 　夢奈さんの夢は、無情にも奪われてしまった。とはいえ、こうしたトラブルは氷山の一角に過ぎないのである。彼女のような例が増えないことを願う。 ＜取材・文／吉沢さりぃ＞ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』（イースト・プレス）、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』（ともに彩図社）などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X（旧Twitter）：@sally_y0720