ギャラ8万円の1泊旅行も。フリーアイドルの個人撮影トラブル「打ち合わせで無理やりキス」
“アイドル戦国時代”と言われて久しいが、今もなおアイドルは増え続けている。とくに近年は、事務所には所属せず、フリーランスで活動するアイドルたちがSNSを中心に目立つようにもなってきた。
筆者もフリーでグラビアアイドルをやっているが、メリットとして挙げられるのは、自分の好きな仕事を選択できるうえ、ギャランティも事務所にピンハネされず、全て自分の懐に入ること。デメリットとしては、誰も守ってくれないぶん、仕事の内容や金銭関係で揉める可能性があることだ。
彼女はコロナ禍の真っ只中、ライブができないことから個人で撮影会を始めることになった。
「ライブアイドルとして、ちゃんとしたお披露目はまだでしたが、SNSはやっていたので応援してくれるファンはいました。そのうちの1人から『個人撮影をやらない?』というDM(ダイレクトメール)がきたんです。周りの友人でもSNSのDMを通じて撮影会をやっている子がいたので、どんな感じなのか聞いて自分もやってみようかな、と。1対1の撮影会ならば感染リスクも少ないだろうと思って。どうせコロナ禍でライブもできないし、バイトもできない。金銭的にも困っていたので」
個人撮影会の依頼主は地方に住む40代の男性だった。彼のSNSには、アイドルに限らず、色々なジャンルの女の子を被写体にしたポートレート写真が載っていた。そのなかには夢奈さんの友人の写真も含まれており、クオリティも高かったという。
「初めて撮影した場所はお台場でした。待ち合わせて挨拶したあとは、歩きながら撮影。3時間拘束で1万円。正直、楽なバイトだなって思いました」
お台場の場所柄、まわりはカップルばかり。撮影の様子をはたから見ても「多分デートにしか見えなかったと思う」と夢奈さんは苦笑する。
その後、2回、3回……と撮影会を続けるうちにカメラマンからの要求に不審な点が出てきたと話す。
「遊園地とか高尾山とか、いろんな場所を指定されるようになって。遊園地はほぼ遊んでいるだけで、写真なんか撮ってないし。高尾山なんて早朝集合の夜解散で1万5000円(笑)。さすがにもっとくれるかと思ったのに」
フリーのライブアイドルとして活動していた夢奈さん(20代・仮名)は、SNSでファンと直接交渉し、個人撮影会を行ったが、危険な目に遭ってしまった経験があるという。
SNSでファンから「個人撮影をやらないか?」
3時間1万円「楽なバイトだなって思いました」
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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