コーヒーのアイスキューブはすぐに溶けるわけではないので、飲みはじめのほうはコーヒーの風味がほんのりと漂う牛乳という感じである。が、時間が経つにつれて徐々にコーヒーが溶けていき、カフェオレの風味が強くなっていく。牛乳がなくなったら注ぎ足してやれば何杯もキンキンに冷えたカフェオレが楽しめる。なるほど。これはいい。SNSで話題になるのも納得である。 　しかし、酒飲みのおじさんとしてはやっぱりお酒を飲みたい。そこで次は日本酒を凍らせるパーシャルショットをやってみることにした。 　日本酒をアイスバッグに入れて冷凍庫で冷やした。そのアルコールのためか、コーヒーのようにカチカチにはならず、シャーベット状にしかならなかった。が、これでいい。これをグラスに入れ、さらに常温の日本酒を注いだら完成である。 　凍らせたら風味が落ちてしまうのではないかと心配していたのだが、それは大丈夫だった。キンキンに冷えていても風味はそのまま。みぞれのようなシャリシャリとした食感も楽しい。これは暑い夏の日にぴったりのお酒である。