「意味不明でおもしろい」日清食品のCM制作秘話。過去の炎上を乗り越え
カップヌードルやチキンラーメンなどでおなじみの「日清食品」。手軽でや美味しい商品はもちろん、思わず目を奪われてしまうようなインパクトの強いテレビCMでも知られている。なぜ、日清食品は尖ったCMを作り続けるのか、そしてその裏側とは。同社のCMに長く携わってきた日清食品ホールディングスの米山慎一郎宣伝部部長に話を聞いた。
日清食品のテレビCMは、SNSで「攻めすぎてて最高」「意味不明でおもしろい」といったコメントが寄せられているほど注目度が高く、見る者に強烈な印象を残している。
古くは「日清焼そばU.F.O」のヤキソバン、ここ数年でも「カレーメシ」など、記憶に残っているCMは枚挙に暇がない。
同社のCMのテイストについて米山氏は「『面白くなければCMじゃない!』という考えが基本にあって、見ている人たちを楽しませよう、驚かせようという気概を持って制作しています。」と話す。
同氏によれば、社員が持つべき「大切な4つの思考」として「UNIQUE・HAPPY・CREATIVE・GLOBAL」の4つが掲げられており、CMもこれに沿って制作されている。そして、面白さ以外にも欠くことのできない要素がもう1つあるという。
「『面白い動画を作るのではなく、商品の広告を作っている』ことを絶対に忘れないようにしていて、どうすればCMを見た消費者に店頭で商品を手にとってもらえるのかを、徹底的に考え抜きます。例えば、自動車のように高額な商材であれば、お客さま自身が色々と調べ、ディーラーに行って試乗したりすると思います。
一方で、日清食品が売っているのは150円~200円くらいの最寄り品ですから、スーパーやコンビニなどの店頭で私たちの商品のことをふと思い出してもらえるような、そんなCMであることが重要なんです」(米山氏)
印象に残るCMを生み出し続ける日清食品
日清が掲げる4つの思考
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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